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那須川天心が世界ランカーとの勝負に挑む。計量クリア後にアニメ「呪術廻戦」のポーズを決める(写真・山口裕朗)
那須川天心が世界ランカーとの勝負に挑む。計量クリア後にアニメ「呪術廻戦」のポーズを決める(写真・山口裕朗)

今日ゴング!那須川天心が世界4位とのファイトで見せたい宇宙人ボクシングってなんだ?…結果次第では計画前倒しで来年後半に世界挑戦の可能性も浮上

 

 間違いなく4戦目にして最強の相手。
 その世界ランカーに天心が宇宙ボクシングで勝つことができれば、現在、WBAで7位の天心のランキングはさらに上がり、必然的に世界挑戦を求めるファンの声が強くなる。
 ただ本人は「すかっと勝ったからと言ってすぐに(世界)タイトルとはいかない。取ることが目標じゃない。たまたまではなく、これは勝てない、やばい、となることが必要で先の先を見ている。それには経験が必要。トランキーロ(スペイン語で焦るな)ですよ」と語っている。 
 では、方向性を定めている本田会長のプランはどうなのだろうか。本田会長は、最低10戦は必要だという育成論を強調していた。
「今度が一番きつい。ここをどう乗り切るか。やってきたことを出せるかどうか。まだボクシングの体力がないんだよね。キックの3ラウンドとは全然違う。そもそも間も違う。今のボクシングを12ラウンドまともにできるようになったときに世界が見えてくる。マスコミの皆さんは、焦っている人が多いみたいけれど(笑)、焦ってはいませんよ。とにかくボクシングの体力を作ることと経験が必要。ただ成長は凄い。当初言っていた10戦よりもちょっと早くはなりそう。今回の試合の次第では来年の後半にチャンスが出てくる可能性もある」
 今回のロドリゲス戦の結果と内容次第で世界獲りの計画が前倒しになり、来年の後半にも世界挑戦が実現する可能性があるという。
 天心が怪我なく勝てば、年内にもう1試合はできるだろう。それが5戦目。来年も3戦戦うのであれば、その8戦目に世界挑戦という算段なのだろうか。
 現在バンタム級の世界王者は日本人が独占している。WBCがメインで指名挑戦者のビンセント・アストロラビオ(フィリピン)とV1戦を戦う中谷潤人(M.T)、WBAがすでに2度防衛を果たした井上拓真(大橋)、WBOが元K-1王者で、天心がターゲットにしているとされる武居由樹(大橋)でIBFが西田凌佑(六島)。その武居は9月3日に有明で元WBC世界フライ級王者の比嘉大吾(志成)と防衛戦を行うことが発表されている。
 天心は、ここまであえて武居の名前も同じ興行のリングに立つ中谷の名前も出していない。世界への試金石となるゴングは、本日20時28分頃に予定されている。
(文責・本郷陽一/RONSPO、スポーツタイムズ通信社)

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