パリ五輪で世界が注目する3人の日本人10代選手とは誰だ?
そして3人目は、東京五輪から新種目として採用された女子スケートボード(ストリート)の代表に選ばれた14歳の吉沢恋だ。
スケートボードは、街の中をイメージしたコースの手すりや縁石などを使って高度なトリックを披露する「ストリート」と、おわんを組み合わせたようなコースを自由に滑る「パーク」に分かれていて、東京五輪では、男子ストリートで堀米雄斗が金メダル、女子ストリートで 西矢椛が金、中山楓奈が銅メダル、女子パークでも四十住さくらが金、開心那が銀メダルを獲得するなど、メダルを量産して話題を独占した。
吉沢恋が出場するのはストリートで、現在、世界ランキング1位となっている。
同サイトは吉沢が、上海で開催された五輪予選シリーズ(OQS)第1戦で3位に入賞、ブダペストで開催されたOQS第2戦で優勝して、世界ランキング1位に急浮上しパリ五輪の切符を手にした経緯を紹介した。
吉沢の秘密兵器は、公式戦では彼女以外誰も決めたことのない「ビッグスピンフリップボードスライド」という難易度の高いトリック。
もちろん金メダル候補で、同サイトは「スケートボード女子ストリートは、最も若い選手たちが出場する種目のひとつであるため、吉沢は、豪州のクロエ・コヴェル、中国のツゥイ・チェンシー、フランスのルーシー・スクーヌイールら同じ14歳の選手、そして最年少の出場者であるタイの12歳、ヴァレラヤ・スカセムらと切磋琢磨するだろう」と伝えた。
そして吉沢の「パリのことを考えると少しナーバスになっていたけれど、(五輪)予選を1位で通過できたので、オリンピックに向けてワクワクしています」というコメントを紹介している。
また女子スケートボードでは、東京五輪のパークで銅メダルを獲得した16歳のスカイ・ブラウンも注目の10代選手としてピックアップされた。ブラウンは宮崎県出身で日本人の母と英国人の父を持つ英国代表。同種目で連覇を狙う四十住さくらの親友でありライバルで「金メダルが欲しい。大きな目標だけどできると思う」と語っている。
公式サイトが紹介した「注目の10代選手」の残り7人は、女子の高飛び込みで、東京五輪に続く連覇を狙う17歳のチュエン・ホンチャン(全紅嬋、中国)、今大会の金メダル候補である米国女子体操チームに入った16歳のヘズリー・リべラ、陸上女子800メートルの英国代表の17歳フィービー・ギル、米国陸上界では史上最年少の五輪出場となる16歳で400m×4のリレーメンバーに選ばれたクインシー・ウィルソン、16歳のブレイキン豪州代表のJ-ATTACKことジェフ・ダン、2度目の五輪出場となる競泳の米国代表の18歳ケイティ・グライムズ、そしてカナダの女子競泳代表で5種目に出場するサマー・マッキントッシュ。ティーンエージャーの活躍に注目だ。