具志堅氏「安保のパンチはパッキャオに一発も当たらない」「超RIZIN.3」の公開練習を視察した“レジェンド”が明言…内山氏は強さの秘密を“ふくらはぎ”に発見
スーパーバンタム級の4団体統一王者ですでに「パッキャオを超える可能性のあるアジア人ボクサー」との世界的評価がある井上尚弥(大橋)も、凄いふくらはぎをしている。そこがパンチ力の源泉。パッキャオが、45歳にして、今なお健在であることを示す証拠だ。
内山氏も具志堅氏と同じくパッキャオの出方次第で試合の展開が変わってくると予想したが、1m80の長身の安保と1m66のパッキャオとの身長差がもたらす影響に「ワンチャンあるかも」との見方を示した。
「安保の身長の高さはやり辛いと思う。同じか5センチ差くらいなら安保はパッキャオの間合いに到底入れないだろうが、今回は15センチほどの差がある。しかも安保はボクサーじゃない動きをする。たった3ラウンドだし、どうなるか面白い。パッキャオがどれだけの意気込みでやるかによって結果は変わってくる。流すのか、ぶっ倒すのか。安保が勝負に出てくれば、パッキャオも強く出てくるだろう。ファンとしてはさすがパッキャオというのが見たいけどね」
パッキャオが安保のような長身選手と戦ったのは14年前のアントニオ・マルガリート(メキシコ)とのWBC世界スーパーウエルター級王座決定戦まで遡らねばならない。ただ1m80のマルガリートに対してパッキャオはスピードとサイドステップで圧倒し、グロッキー寸前までに追い込み3-0の大差判定勝利を収めている。内山氏が注目している身長差もパッキャオにとっては、たいしたハンディにはならないのかもしれない。
パッキャオは、この日、安保について聞かれると「なかなかいい選手。パンチもいいし動きも素晴らしい。楽しみにしておいてください」と“社交辞令”で返し「何分間、試合を見られますか?」という質問には、ニコッと笑って「ファンを楽しませるためにベストを尽くす」と大人の回答。
「ファンを楽しませる」の言葉が意味するのは、容赦ない秒殺なのか。それとも、せめて1ラウンドは様子を見ることを示しているのか。
榊原信行CEOもパッキャオの仕上がりに目を丸くしていた。
「体重も相当絞っている。(2年前に)韓国では、お遊びで戦ったようだが、今回は違う。これだけの注目を集めている中で“マニーはすげえじゃん”というところを見せることが彼らのテーマ。名刺代わりにね」