具志堅氏「安保のパンチはパッキャオに一発も当たらない」「超RIZIN.3」の公開練習を視察した“レジェンド”が明言…内山氏は強さの秘密を“ふくらはぎ”に発見
2年前に韓国で、ユーチューバー格闘家のDK・ユーと、6ラウンドのエキシビションマッチを戦ったときは、体格差に苦しみ、しかもパッキャオの肉体も“ブヨブヨ”で判定までもつれこむ“塩試合”だった。しかし今回は気合と準備の仕方が違うという。安保に万に一つのチャンスがあるとすればパッキャオの油断だったのかもしれないが、この動きを見せられ、榊原CEOも「どうしようもないかもしれないね」と苦笑いした。
米のボクシング専門サイト「ボクシングシーン」は、WBC世界バンタム級王者、中谷潤人(M.T)と20日に対戦した同級1位のビンセント・アストロラビオ(フィリピン)のプロモーターとして来日し、この日の公開スパーにも顔を見せたMP(マニー・パッキャオ)プロモ―ションのショーン・ギボンズ氏の話として、もしWBCの世界戦がうまくまとまらなかった場合、元UFC2階級制覇王者のコナー・マクレガー(アイルランド)との対戦計画があることを報じている。
マクレガーは、無敗の元5階級制覇王者のフロイド・メイウェザー・ジュニア(米国)とのボクシング公式戦を戦ったことのある総合格闘技界のレジェンド。今回の「超RIZIN.3」のメインで朝倉未来と対戦する平本蓮も彼の元に修行に訪れていた。
榊原CEOは、その裏事情をこう説明した。
「コナーとパッキャオの話は前々から出ていたよね。コナーもセカンドキャリアを色々と考えている。ベアナックルにも共同オーナーとしても参加しているし、朝倉未来のように自ら、プロモーターとして新しいコンテンツ、ムーブメントを起こそうとしていて、まず自らがそこで戦い、引っ張ろうとしているのかもしれない。ボクシング、格闘技界に変化が起きそうな予感もします」
榊原CEOの話によると、引退後、フィリピンの大統領選に落選したパッキャオだが、来年には、今度はフィリピンの上院議員に立候補する考え。ボクサー活動は年内に限られ、「もしボクシングの試合がうまくいかなかった場合、大晦日にも(RIZINで)もうワンチャンあるかも」とパッキャオ再登場のプランを明かした。
現役時代にパッキャオが“世紀の一戦”と騒がれたメガファイトで拳を交えて判定で敗れたメイウェザーは、RIZINのリングで那須川天心、朝倉未来という2人のビッグスターを容赦なくKOでリングに沈めた。果たしてパッキャオは、どんなドラマを魅せるつもりなのだろうか。
(文責・本郷陽一/RONSPO、スポーツタイムズ通信社)