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日本はスペインに逆転負け。清水梨紗は右ヒザを痛めて途中で退いた(写真:森田直樹/アフロスポーツ)
日本はスペインに逆転負け。清水梨紗は右ヒザを痛めて途中で退いた(写真:森田直樹/アフロスポーツ)

なぜパリ五輪の初戦でなでしこジャパンはスペインに1-2逆転負けを喫したのか…「時間の経過と共に体力を失った」

 

 グループCのもう1試合は、ブラジル女子代表が1-0でナイジェリア女子代表を振り切った。昨年末から国際親善試合で3度対戦し、1勝2敗(ひとつはPK戦による負け)の星を残しているブラジルとの次戦が、極めて重要なウエートを占めてくる。
 右サイドにおける攻守のキーマン、清水梨紗(28、マンチェスター・シティ)が右膝を痛めて後半途中に退場した。状態が心配されるなかで、鈴木氏はFIFA女子ランキング9位のブラジルとの戦い方に、次のように言及した。
「スペイン戦は4バックでスタートした点が、どうなのかなと試合中はずっと思っていた。決して4バックが悪いというわけではないが、熊谷をはじめとする最終ラインの選手たちにとっては、3バックの方が戦い慣れている。そのうえでブラジル戦のキーポイントをあげれば、両サイドからの攻撃ができるかどうか。サイド攻撃ができないチームではないはずなのに、スペイン戦は物足りなかった。清水が間に合わない場合は、藤野を右のウイングバックで起用するのもありだと思っている」
 12カ国が3グループにわかれている五輪は、各グループの上位2位と、3位の3チームのうち成績上位の2チームの計8チームが決勝トーナメントに進む。初戦を落としたなでしこにとって、ブラジルとの次戦で勝ち点をあげられるかどうかが、グループステージを突破できるかどうかの分水嶺になってくる。
 中2日の過密日程で行われる五輪で、熊谷は「落ち込んでいる暇も、悔やんでいる暇もない」と必死に前を向いた。舞台を首都パリのパルク・デ・プランスに移して行われるブラジル戦は、日本時間の29日午前0時に運命のキックオフを迎える。

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