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パリ五輪の女子スケードボード(ストリート)の金メダル候補ライッサ・レアウらが送迎バスを来ずスケボーで選手村へ帰る(写真:松尾/アフロスポーツ)
パリ五輪の女子スケードボード(ストリート)の金メダル候補ライッサ・レアウらが送迎バスを来ずスケボーで選手村へ帰る(写真:松尾/アフロスポーツ)

「交通事故でも起きたらどうする?」パリ五輪で送迎バスが来ず女子スケートボードの金メダル候補選手らが練習場所からボードで街なかを滑走して選手村まで移動する不手際

 

 予想外のトラブルに見舞われたのはレアウだけではない。IOCの幹部たちが宿泊している高級ホテルで従業員のストライキの影響を受けた。
 英ガーディアンズ電子版や米ヤフーなどが伝えたところによると、IOCの幹部が宿泊するパリの5つ星ホテル、オテル・デュ・コレクショヌールの従業員が賃上げを求めて2時間のストライキを決行。シェフ、ウェイターらが、朝7時からストに入ったため、朝食の提供が中断されたという。労働組合側が投稿した動画では、従業員らは、廊下で声をあげ、旗を振りながら「高級ホテル、貧困賃金」などのメッセージが書かれたプラカードを掲げていた。

 労働組合側は、IOCからホテルに支払われるお金は直接、経営者の懐に入っていると主張し、「コック、ウェイター、受付係、技術者は無価値なのか」と訴えた。
 米ヤフーの記事では、フランスではヨーロッパの他の国に比べて多くのストライキが行われており、これは法律の特徴であり、誇りの象徴であると解説。そしてIOCの幹部が受けた影響については「彼らは使用する豪華なプライベート施設であるオテル・デュ・コレクショネールで、パリの市民の無作法な対応で目を覚ました。5つ星ホテルの従業員がストライキを行い、2時間にわたる抗議行動を起こした。これにより朝食サービスが中断され、どこに行っても贅沢三昧の環境に慣れているIOC関係者を動揺させたようだ」と皮肉めいた表現で伝えている。
 大会前から運営の不手際でアスリートに迷惑をかけた“報い”をVIP待遇のIOCの幹部たちが受けたのかもしれない。
 今日26日にパリ五輪はいよいよ開会式を迎える。

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