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仮想パッキャオとしてBD戦士の“ほっそん”(左)が安保瑠輝也のスパー相手を務めた。安保の肉体はパキパキだ(写真は細川氏提供)
仮想パッキャオとしてBD戦士の“ほっそん”(左)が安保瑠輝也のスパー相手を務めた。安保の肉体はパキパキだ(写真は細川氏提供)

え?マジで言ってる?「安保瑠輝也がパッキャオに一泡吹かせる可能性がある」“仮想レジェンド”を務めたボクシングの元世界ランカー“BD戦士”が語る

 

 事前の予想は安保が圧倒的に不利だ。
 25日の公開練習を視察した元WBA世界ライトフライ級王者の日本ボクシング界の“レジェンド”具志堅用高氏が「(安保の)パンチは当たらないですよ。一発も。どんなボクシングをしてくるかわからないが、(パッキャオの)パンチが(安保に)当たったら終わりですよ」と語ったが、ほとんどのボクシング関係者が同じような予想を立てている。
 まだ油断してくれれば、突破口は開けたかもしれないが公開練習では、45歳の年齢を感じさせない健在ぶりをアピールした。10月か11月にWBC世界ウエルター級王者のマリオ・バリオス(米国)へ挑戦する復帰戦が水面下で進んでおり、5月から本気で準備をスタートしている。判定で敗れたが、フロイド・メイウェザー・ジュニア(米国)との“世紀の一戦”をハイライトに、ファン・マヌエル・マルケス(メキシコ)、オスカー・デラホーヤ(米国)、ミゲール・コット(プエルトリコ)、シェーン・モズリー(米国)らビッグネームを次々と破り、6階級を制覇し、72戦62勝(39KO)8敗2分けのキャリアを持つパッキャオにプロどころかアマ経験もない安保が、ボクシングルールで、しかもわずか3ラウンドの勝負で勝利することは奇跡に近い。
 それでも細川氏は「一泡吹かせる可能性はあると思う」と明言した。
「ボクシングをしないことですよ。体格差を生かしてガードを固めて突っ込んでいく。パンチではなくプッシュでコーナーに押し込む。はりつけてから殴り回す。格闘家らしい戦いをすればいいんです。ダーティなファイトもやっていいと思います。サウスポーの前足の右足を思い切り踏むんです。まともにやったら何も起きません。判定のないルールで勝つのは難しいですが、この戦法ならワンチャンあるかもしれません」
 安保も26日に都内で行われたインタビューでこんな話をした。
「どんな展開になるかは自分でもわからないけど、作り上げてきたボクシングをパッキャオ選手にぶつけて必ず勝つつもりでいる。オレが倒されて、負けて早く終わってやるつもりは絶対にない。最初から最後まで、当たって砕けろという気持ちはないですけど、こっちからめちゃくちゃ積極的なボクシングを仕掛ける」
 細川氏が主張する14センチの身長差を生かした突貫殺法を仕掛けるつもりなのか。
 ただパッキャオは、予定より2時間以上遅れて出席したインタビューで体格差の影響を真っ向否定した。

 

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