パリ五輪開会式に華を添えたレディー・ガガ、アヤ・ナカムラ、セリーヌ・ディオンらの出演料は「ゼロ」?!一部では1曲3億円の報道も…
パリ五輪の開会式が現地時間の26日、夏季五輪では史上初めてスタジアム外で行われた。205の国と地域の選手団の入場式はセーヌ川を使っての船上パレードで、開会セレモニーも川沿いの歴史的建造物などで行われ、米国の人気歌手のレディー・ガガ(38)、フランスの世界的人気歌手のアヤ・ナカムラ(29)、カナダ出身の人気歌手で闘病中だったセリーヌ・ディオン(56)らが出演して華を添えた。だが、米コスモポリタンの電子版などによると、なんと出演料はゼロのノーギャラ参加だという。その理由は?
セリーヌ・ディオンが聖火台点火後に「愛の賛歌」を熱唱
異色の開会式だった。これまではスタジアム内で行われ、開会式のセレモニーの後に選手団の入場が行われるが、今回は映像によるプレビューの後に、すぐにオーステルリッツ橋付近から船上入場式がスタート。五輪発祥の地であるギリシャの選手団から、フランス語表記のアルファベット順に、大小90隻の観光船に乗った選手団のパレードが始まり、その途中にセーヌ川沿いのステージで式を盛り上げるセレモニーが催された。
最初に登場したのが、なぜかフランス出身ではないイタリア系米国人であるレディー・ガガ。胸元が強調される露出度の多いセクシーな黒のドレスで、ピンクのポンポンをもったバックダンサーと共にフランスが発祥の地である昔のキャバレーやミュージックホールをイメージしたパフォーマンスを披露。フランス語でシャンソンを熱唱。途中、ピアノまで弾いた。
再び入場式に移った後に登場したのが、フランスが世界に誇る人気歌手のアヤ・ナカムラ。黄金の衣装で、ユーチューブで9億回以上再生されたという代表曲「ジャジャ」などを歌った。
アヤ・ナカムラは西アフリカのマリ出身でフランスで育ったフランス人。ナカムラという名前から日系人かと思われがちだが、これは、ステージネームであり、日本人とはなんら血縁関係はない。
そして開会式のクライマックスに登場したのが、闘病中のカナダ出身の世界的人気歌手のセリーヌ・ディオン。最終聖火ランナーの柔道100キロ級の代表で、過去に3つの金メダルを獲得しているリネールと、バルセロナ、アトランタ五輪の女子陸上短距離で3つの金メダルを獲得しているぺレク氏が、直径22メートルの気球型の聖火台の土台に点火。気球型の聖火台が、パリの夜空に舞い上がったクライマックスにセリーヌ・ディオンがエッフェル塔下のステージで「愛の賛歌」を熱唱した。
豪華な世界的アーティストたちが開会式を彩ったが、実は、彼女らはノーギャラで出演したという。26日にコスモポリタン電子版やセレブリティニュースのページシックスなどが報じたもの。ゴシップ系サイトの「TMZ」は、病気からの復帰ステージとなったセリーヌ・ディオンの出演料は1曲を歌うだけで200万ドル(約3億1200万円)にのぼるとも報じていたが、ページシックスによると、パリ五輪の広報担当者が「一部のメディアの報道は違う。2024年パリ大会のセレモニーに出演するパフォーマーは、出演料を受け取らない。このような条件のもとで出演するという彼らの決断は、フランスとスポーツ界にとって歴史的なイベントの一部になりたいという彼らの願いを反映している」と断言したという。
またコスモポリタン電子版は、「パフォーマーという言葉が使われていることから、セリーヌ・ディオン、レディー・ガガが、報酬を受け取らないことが示唆されている。しかし、五輪側は、技術的な演出と慣例通りにパフォーマンスにかかる費用は負担する」と解説。
「彼らが報酬をもらっていないことは、衝撃的かもしれないが、最終的には、アーティストは利益を受けられるものだ」と伝えた。