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準々決勝で「待て」の後に絞め続けられ1本負けにされた永山が審判に抗議(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
準々決勝で「待て」の後に絞め続けられ1本負けにされた永山が審判に抗議(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

「なぜ握手をしなかった?意識を失えば1本負けだ」パリ五輪柔道60Kg銅メダル永山竜樹の不可解“誤審問題”にガリゴス陣営が大反論…スペイン紙に批判問題を語る

 スペイン紙「アス」によると、この誤審問題について、ガリゴスは「主審が発したこと(待て)は(場内の)音で気づかずにそのまま締め続けたが、相手が近づいてきたので放した。でも、畳の上で寝てしまうということは、勝利は相手に渡るということ。昔からそうだったし、ルールは誰にとっても同じだ」と反論した。
 同紙は、今回の問題でガリゴスが、SNSで大バッシングを受けていることを「ガリゴスが日本から脅迫を受ける…君を受け入れられない」との見出しを取って報じた。
 その中で15年間、ガリゴスのコーチを務めているキノ・ルイス氏がこう反論した。
「ガリゴスは不愉快なメッセージを受け取っているが、私には理解できない。私は(批判している)彼らが正しくないと思うし、私は死ぬまでガリゴスを守るつもりだ」
 さらに複数のスペインメディアにこう熱弁したという。
「彼は日本を合宿でよく訪れているが、もう行くなと言っている。彼は快くは受け入れられないだろう。彼がしたことが不名誉だと言う声があるが、どういうことか理解できない。(永山は)負け方を知らなければならないし、エレガントでなければならない。なぜ彼は握手をしなかったのか?彼は寝ていたじゃないか。ルールは明確だ。寝技の攻防では、意識を失えば一本となり、その選手の負けとなるんだ」
 スペイン紙「マルカ」にも、同コーチは「彼(永山)が何ついて文句を言っているか理解できない」と憤りを口にしていた。
 古くはシドニー五輪の100キロ超級の決勝で篠原信一が“世紀の誤審”で銀メダルに泣いたことがあった。その後、ルール改正や審判システムの改善が繰り返されているが、五輪の舞台で、また泣くに泣けないミスが起きてしまった。勝った方も負けた方も誰もハッピーになれない不可解な誤審騒動だった。

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