え?伝説ボクサーが“醜い言い訳”「奴はでかかった」…「超RIZIN.3」登場のパッキャオが安保瑠輝也にまさかの“負けに等しいドロー”に終わった理由とは?
またパッキャオが指摘したようにリングのマットはボクシングで使用されるキャンバスではなく、間には緩衝材がはいっており、ステップワークは踏みにくい。だか、これは安保も同じ条件。レジェンドがそれを言っちゃあ…という話だろう。
試合後のリングには裸にトレンチコートをはおった奇抜なファッションのボクシング界の“超問題児”元WBC世界ライト級暫定王者のライアン・ガルシア(米国)が上がった。本当なら、ここでパッキャオに挑戦状を叩きつけるはずだったが、ドローという結果を受けて「彼は誰だっけ?アンポ?そうアンポと、パッキャオのどちらかと戦いたい」と2人に対戦を申し入れ「アンポなら、3ラウンドでKOする」と挑発した。
体重超過で勝ったものの無効試合となったデヴィン・ヘイニー戦でのドーピング検査の陽性によりニューヨーク州アスレチック・コミッションから1年間の出場停止処分を受けているガルシアは、その間にボクシング以外で稼ごうと考えているのか。
「メイウェザーよりもいいKOを見せる。日本のベストファイターとやりたい」とRIZINの舞台への登場を熱望した。
ただパッキャオとの対戦は12ラウンドの公式戦を希望しており「今日のようなエキシビジョンには興味がない」という。
そのガルシアも、この日のパッキャオの出来については「ディフェンスが良くなかった」と語り「全盛期は過ぎているが、光るものは持っている。彼はオレにとってレジェンド。これ以上は話しづらい」と複雑な表情が浮かべた。ガルシアの言葉はパッキャオに幻滅したボクシングファンの気持ちを代弁していた。
パッキャオは、今秋にもWBC世界ウエルター級王者のマリオ・バリオス(米国)に挑戦する話が具体化している。2021年8月のヨルデニス・ウガス(キューバ)戦以来の公式戦リングだ。
「今年のうちにリアルなボクシングの試合を行いたい。今日の試合はそれに向けての良いチューンアップになった」
安保を倒せなかったパッキャオだが本格復帰の意欲は失っていない。
ガルシアからの対戦ラブコールを伝えると「興味深い」という。
会見の最後に聞いた。
あなたは何歳まで戦うつもりなのか?
「闘い続けられるならいつまでも闘いたい。規律を持っているので、比較的長く続けられるかなと思う」
来年には再びフィリピンで上院議員をめざすという話も流れている。
(文責・本郷陽一/RONSPO、スポーツタイムズ通信社)