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体操女子団体を戦った左から岸里奈、中村遥香、 岡村真、牛奥小羽(写真:西村尚己/アフロスポーツ)
体操女子団体を戦った左から岸里奈、中村遥香、 岡村真、牛奥小羽(写真:西村尚己/アフロスポーツ)

パリ五輪8位に終わった体操女子日本に喫煙&飲酒で出場を辞退した宮田笙子が不在の影響はあったのか?

 

 宮田辞退の影響を受けたのは跳馬とゆかだ。本来出場予定のなかった中村が、跳馬では12.966点、ゆかでは13.233点だった。平均台は、岸か中村。また段違い平行棒では、岡村が緊急出場となって元々不安の残る着地でミスを犯した。
 畠田氏がこう続ける。
「今回、8位に終わった理由は平均台と段違い平行棒での大きな2つのミスです。ゆかでも女子では特に厳しく見られるひねりでブレイクを取られるという細かいミスがありました。もしノーミスで演技ができていれば2.5点はプラスだったと思います。そこにあくまでも、“たられば”で、宮田さんがノーミスで演技したと仮定した場合に考えられるプラスアルファを2点としても、プラス4.5点で合計は163.963点です。5位のカナダの162.432点は抜きますが、4位だったイギリスの164.263点,銅メダルだったブラジルの164.497点には届きません。しかも、他国にもミスがありました。東京五輪では5位でしたが、村上茉愛選手のミスがなければメダルに届くという5位。今回はミスがなければ5位の可能性もあった8位。私は評価できる立場にはありませんが、まだメダルを狙える力はついていないということでしょう」
 ただ「五輪の舞台での経験は大きな意味を持ちます」という。
 平均台では、岡村がEスコアで8点を超える評価を得て、跳馬では、牛奥、岸が伸身ユルチェンコ2回ひねりを決めて、それぞれ13.833点、13.966点をマークした。段違い平行棒ではミスはあったものの16歳の中村が存在感を示した。
「次の五輪でメダルを確実に狙うためには全体的な底上げが必要だと思います。簡単ではないことは承知していますが、55点以上をとれるレベルの選手を3、4人揃えれば可能性が出て来るんじゃないでしょうか」
 団体は残念な結果に終わったが、岸と中村が個人総合の決勝進出を決めており、種目別でも岸がゆかの決勝に出場する。
 畠田氏は「この経験を生かして頑張って欲しい」とエールを送った。

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