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今大会を最後に現役引退する古賀紗理那にとってケニア戦がラストコート?それとも?(写真・松尾/アフロスポーツ)
今大会を最後に現役引退する古賀紗理那にとってケニア戦がラストコート?それとも?(写真・松尾/アフロスポーツ)

パリ五輪女子バレーで日本が決勝Tに進出できる条件は…3日午後4時からドミニカがオランダにフルセットで勝ち同日午後8時から日本がケニアに3-0、3-1で勝てばOK

 パリ五輪女子バレーで日本がブラジルに0-3でストレート負けを喫して自力での決勝トーナメントの進出は消滅した。ただ3つのグループの3位チームのうち、成績上位2チームが決勝Tへ進出できるため、他グループの動向次第では、3日のケニア戦に3-0、3-1勝利することを絶対条件に“奇跡”のグループリーグ突破の可能性はまだ残っている。そのケースをシミュレーションしてみた。

 ドミニカ共和国がオランダに勝つ可能性は?

 

 真鍋ジャパンが“他力”で決勝T進出を手にできるのは果たしてどんなケースなのか。日本の自力での決勝T進出は消滅したが、3つのグループの3位の成績上位2チームに決勝Tへ進む可能性が残されている。
 では、3位チームの成績は何で判断されるのか。まず勝利数、続いて勝ち点。セットカウントが、3-0か3-1の勝者が「3」、フルセットの勝者が「2」、敗者は「1」、その他の敗者は「0」となる。また勝ち点でも並んだ場合は、まずはセット率(総得セット÷総失セット)次に得点率(総得点÷総失点)の順で序列がつけられる。
 日本が3日のケニア戦に3-0、もしくは3-1で勝てば1勝2敗で勝ち点「3」。
 一方、他グループの状況を見てみると、Aグループは、1位が中国で2勝0敗で勝ち点「5」、2位のセルビアが1勝1敗で勝ち点「4」、3位の米国が1勝1敗で勝ち点「3」、4位のフランスが0勝3敗で勝ち点「0」。残りは2試合で4日にフランス対米国、5日に中国対セルビア戦が行われる。現在4位のフランスが、米国に敗れれば、米国も2勝となり、セルビアが中国に敗れた場合、日本と同じ1勝2敗となるが、すでに勝ち点「4」があり日本は勝ち点で届かない。いずれにしろこのグループの3位チームより上へ日本がいく可能性はない。
 可能性があるとすればCグループだ。
 1位はイタリアで2勝0敗で勝ち点「6」、トルコは2勝0敗で勝ち点「5」、3位の3位のオランダが0勝2敗で勝ち点「1」、4位のドミニカ共和国が0勝2敗で勝ち点「0」。残りは2試合で3日にオランダ対ドミニカ共和国、4日にイタリア対トルコが行われる。
 カギを握るのが3日のオランダ対ドミニカ共和国戦だ。オランダが3-0、3-1で勝った場合、1勝2敗で日本と勝数は並ぶが、勝ち点「4」となり日本を上回る。もしフルセットにもつれこんで勝った場合、勝ち点「3」で日本と並び、セット率勝負となる。オランダはトルコ戦でフルセットに持ち込んでおりセット率で日本を上回る。
 可能性があるとすればドミニカ共和国がオランダに勝つケースだ。それもドミニカ共和国がフルセットにもつれてオランダに勝つ必要がある。その場合、3位がドミニカ共和国となり、1勝2敗、勝ち点「2」で、日本がケニアに3-0、3-1で勝っていれば、勝ち点で上回ることができる。
 ただドミニカ共和国が3-0、3-1で勝った場合は、1勝2敗、勝ち点「3」で並ぶが、ドミニカ共和国がすでにトルコ、イタリアから1セットずつ取っているため日本はセット率で勝てない。
 奇跡が起きるとすれば、3日の午後4時から行われるオランダ対ドミニカ共和国戦でドミニカ共和国がオランダにフルセットで勝ち、同日の午後8時から始まるケニア戦に日本が3-0、3-1で勝利した場合。果たして五輪の神様はどんな差配をするのだろうか?

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