柔道の混合団体の代表戦で死闘を演じたリネールと斉藤は互いを称え合った(写真・ロイター/アフロ)
「まったくの茶番だ」「作為的に仕組まれた」パリ五輪の柔道混合団体決勝の代表戦ルーレットが“英雄”リネールの「+90Kg」で止まった問題に海外SNSでも“陰謀説”渦巻く
さらにルーレットの不正を疑うと共に、6試合目の女子70キロ以下で、本来は63キロ級の髙市が、同じく63キロ級の銅メダリストのアグベニューにゴールデンスコアで1本負けした試合の判定を疑問視する声もあった。
「五輪の柔道は完全に八百長だった。だからフランスは団体戦で勝てた。最後の2試合でフランスに指導は与えられず、そして何とルーレットで+90! 恥を知れ!」
「俺は柔道の専門家じゃないけど、代表戦はこれまで見たことのない八百長だった。フランス人の女子(アグベニュー)は反則があったのに1つも取られなかった」
本来、この女子70キロ以下には、新添左季が出場予定だったが、ドイツ戦で左腕を痛めるアクシデントがあったため、63キロ級の高市が畳に上がった。相手も高市のライバルである63キロ級のアグベニュー。個人戦でメダル無しに終わった髙市は、大外刈り、大内刈りで果敢に攻めて何度もチャンスを作るが、ポイントにはならずアグベニューに指導がいかなかった。結局、ゴールデンスコアへもつれこみ、巻き込み技でひっくり返され、ついに3勝3敗にタイにされてしまった。
疑惑の判定に始まって疑惑のルーレットで終わったパリ五輪の柔道競技。投稿の中には「スリリングな試合。終わりの見えない試合。リネールの選出を許した抽選に助けられ、フランスは勇敢な対戦相手である日本を相手に金メダルをものにした」と、怪物のリネールと2度も激闘を演じた斉藤を称えるものもあった。
メダル表彰式では斉藤への場内から拍手や歓声がひときわ大きかった。