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誹謗中傷のターゲットされた豪州女子ブレイキン代表のレイガン(レイチェル・ガン)。根拠なきいいがかりの嘆願書が削除された(写真・ロイター/アフロ)
誹謗中傷のターゲットされた豪州女子ブレイキン代表のレイガン(レイチェル・ガン)。根拠なきいいがかりの嘆願書が削除された(写真・ロイター/アフロ)

「ぞっとするイジメだ」豪州女子ブレイキン“0点選手”の根拠なき不正選考の謝罪求めた5万人嘆願書が抗議で削除される…本人は誹謗中傷ダメージを「壊滅的」

 「ゼロ点」に終わったレイガンのパフォーマンスに関しては、バッシングが起きている最中に、パリ五輪審査団のチーフを務めたマーティン・ギリアン氏が米CNNの取材に答え「レイガンは独創的で新しいものをもたらそうとしていた。彼女は、周囲の環境、例えばカンガルーからインスピレーションを得た。彼女は、他の人にとっては面白かったり楽しんだりするようなオリジナルの動きをいくつかを作り出したが、私たちの視点からすれば衝撃的なことではなかった」と説明している。
 バッシングの嵐の中で、ここまで沈黙を守ってきたレイガンは、嘆願書が削除された15日に、自らのインスタのビデオ映像で、現在の心境をこう語った。
「私は本当にポジティブです。皆さんの生活に喜びをもたらすことができてうれしい、そう願っていました。それがこれほど多くの憎しみの扉を開くことになるとは、思っていませんでした。率直に言ってかなり壊滅的なものでした。私は、とても真剣にやっていました。オリンピックに向けて本当に全力を尽くしました」
 レイガンは精神的ダメージを「壊滅的」と表現した。
 五輪でパフォーマンスを終えた直後には記者団に「私がやりたかったのは、ここに来て、何か新しく違った創造的なことをすること。それが私の強みであり創造性です。対戦相手が得意とするダイナミックさやパワームーブで勝てる気はしなかった。だから、これまでとは違う動きをして芸術的で創造的になりたかった。国際的な舞台でそれを成し遂げるチャンスは一生のうちに何回もないのだから」とコメントを残していたが、ここまでバッシングを受けるとは想像もしていなかったのだろう。レイガンは豪州選手団の帰国便に同乗していなかった。嘆願書の削除でバッシングが収束すればいいのだが…。

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