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トライアスロンのノルウェー代表で東京五輪金メダリストのブルンメンフェルトがセーヌ川問題を批判(写真・ロイター/アフロ)
トライアスロンのノルウェー代表で東京五輪金メダリストのブルンメンフェルトがセーヌ川問題を批判(写真・ロイター/アフロ)

猛烈批判!「セーヌ川での競技強行はギャンブルでありアスリートに無礼だった」パリ五輪トライアスロン出場のノルウェースター選手が帰国後“悪夢”レースを振り返る

 パリは14億ユーロ(約2430億円)もの巨額を投入して、下水流入防止の巨大地下浄化施設を建設するなど、長らく遊泳禁止だったセーヌ川の水質浄化プロジェクトに取り組んだ。来年には、セーヌ川にビーチを作り、遊泳を解禁するという計画がある。だが、アスリートにとっては、健康が懸念される事態となり、ブンメンフェルトが批判の声をあげたのも当然だろう。
 ブンメンフェルトは、スイムで21分かかり出遅れたが、自然の川を利用するという発想には賛成だという。
「川を泳ぐのは正解でした。実際に水流が流れていると、全体のダイナミクスが違ったものになるので、それはクール(素晴らしい)だったと思います。私にとっては好ましくなかったのですがスイムコースにそのような風味が加わるのは良いことだと思います」
 また天候による水質悪化などに考慮され、午前8時スタート予定が急に10時45分に変更になったこともレースに影響を与えたと主張した。
「午前8時のスタートを10時45分に延期すると気温に影響が出ます。レースの難易度にも影響します」
 結局、金メダルの大本命だったブンメンフェルトは個人で12位と惨敗、混合リレーも11位に終わった。2028年のロス五輪ではトライアスロン、マラソンスイミングなどの競技は、海水浴などが盛んな観光地のロングビーチで行われる。4年後は水質問題には悩まされる懸念はなさそうだ。

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