パリ五輪メダル問題「劣化」の次は「耐久性」に苦情…豪州女子競泳界スーパースターが「傷とへこみ」を告白もユニークな方法で崩壊を阻止?!
今大会では、メダリストからのメダル劣化の苦情が相次ぎ、すでに5つのケースが報告されている。最初に訴えたのが、男子スケートボードのストリートで銅メダルを獲得した米国のナイジャ・ヒューストンで、インスタに動画をアップして「このオリンピックのメダルは新品の状態ではとても良く見えたのだけれど、少し汗をかいた状態で肌に触れたり、週末に友人たちに着けさせたりしたところ、思ったほど高品質ではないことがわかった。これを見てほしい。荒れた感じになっている」と伝えた。その銅メダルは光沢が失われ、ところどころ欠けたようになっていた。
次に女子シンクロ板飛び込みで銅メダルを獲得した英国のヤスミン・ハーパーも「少し変色していた」と明かし、3人目にバドミントン男子シングルスで連覇を遂げたデンマークのビクトル・アクセルセンが、自身のXに東京五輪の金メダルと今大会の金メダルを並べて比較する動画を投稿した。3年が経過した東京の金メダルは、眩い黄金色をキープしているがパリ五輪のそれは日に焼けてしまったかのようにくすんでいた。4人目が、女子7人制ラグビーで銅メダルを獲得した米国のイロナ・マーハで、5人目がフェンシング男子フルーレ個人で銅メダルを獲得した米国のニック・イトキンだ。 彼はTikTokの動画に所々に剥がれたように黒いシミのような部分が広がり無残な姿に変わったメダルを投稿した。
パリ五輪では約5000個のメダルがパリ造幣局によって製造された。これらのメダルが、たまたまの不良品なのか、それともそもそも品質に問題があるのかは不明だが、パリ五輪組織委員会は、鑑定の上、新しいものと交換に応じる姿勢を示している。だが、前出の米メディア「エッセンシャリ―スポーツ」によると「パリ五輪組織委員会の広報担当者は、苦情を認め、問題の根本原因を特定するために取り組んでいることと、損傷したメダルを交換することを約束したが、この約束が果たされた形跡はまだない」とした。
そして「次のロサンゼルス大会ではメダルの質を大幅に向上させる必要がある。そうでなければ、これらの名誉あるメダルの価値が低下し続ける可能性がある」と断じている。