「凄いボールを投げる」京都国際の“魔球左腕”など2年生の2025年ドラフト逸材が目立った甲子園…元ヤクルト編成部長は吉田輝星の“弟”大輝の潜在能力に注目
英明戦で先発した健大高崎の1m81、83Kgの大型左腕、下重賢慎も注目投手。
「左打者の背中越しに投げてくる独特のスリークォーター。打者はタイミングが取り辛い。面白い存在だ。まだ甲子園ではストレート130キロ台だったので球速が4、5キロ増してくればリストにあがってくる。健大高崎には佐藤龍月という左腕がもう一人いるが、うまく成長すれば3人がドラフトにかかる可能性もある」
また大阪桐蔭の1m90、86Kgの大型右腕、森陽樹も「まだバラつきはあるがスケールの大きさを感じる」という逸材。2回戦の小松大谷戦で先発して7回を無失点に抑えて最速は149キロ。大阪府大会では決勝の東海大仰星戦で完投勝利している。
打者では2年生ながら東海相模の4番を任された1m81、83Kgの右投げ左打ちの一塁手、金本貫汰一塁手が光った。1回戦の富山商戦では先制タイムリーを含む猛打賞。大会を通じて打率は3割を超えた。関メディベースボール学院中等部からの“越境入学”で、侍ジャパンのU-15代表に選出されている。横浜高との神奈川県大会の決勝戦では本塁打も放っている。
「まだ線が細いが、変化球への対応も含めてバッティングが柔らかくセンスを感じる。長打力に加えて揺さぶられても反対方向へヒットが打てる間がある」と松井氏。
また智弁学園で4番を任された1m79、78Kgの右投げ右打ちのレフト、中道優斗も「興味を抱いた選手だ」という。
「パワーはあるが、まだスイングが堅い。ただ配球の読みを見ていると変化球で空振りの三振をした後に、しっかりとそのボールを見極めて四球を選ぶなど、野球を深く考えているなあと思わせる部分が目についた」
夏の戦いが終わり、各チームはセンバツへ向けて動き始めている。2025年のドラフト候補たちの戦いにも注目したい。