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大谷翔平が敵地のダイヤモンドバックス戦でメジャー史上初の「43ー43」をやってのけた(写真:USA TODAY Network/アフロ)
大谷翔平が敵地のダイヤモンドバックス戦でメジャー史上初の「43ー43」をやってのけた(写真:USA TODAY Network/アフロ)

「ショウヘイは盗塁の価値を理解している」大谷翔平の歴史的「43-43」達成の裏にある盗塁数の増加理由をロバーツ監督が分析

 

 今季は投手登板がなく打者に専念できていることに加え、エンゼルス時代にポストシーズン進出経験が一度もなかった大谷が、西地区トップを独走する戦いの中でよりチーム貢献のために集中力を高めていることが盗塁増の理由だと見ているのだ。ベースが若干大きくなり、投手のプレートを外す回数も制限されて牽制球が減るなどより盗塁を成功させる環境が整ったことも少なからず影響しているだろう。
「43ー43」は盗塁数が増加しなければ実現しなかったのだ。
 米メディアの関心は、残り27試合で「50‐50」の大台に乗せることができるかどうかに移っている。
 前出の「ジ・アスレチック」は「大谷はさらに上の記録を狙うところにいる。金曜日の勝利を通じて彼はメジャーリーグ史上初の50-50を達成するペースにある」との期待を記した。MLB公式サイトも「大谷は本塁打数で初めてア・リーグのMVPを獲得した2021年に残したキャリア最多の46本塁打まであと3本としている。まだ27試合を残している。50-50を目にすることができるだろうか?」とした。
「ジ・アスレチック」によると「1本塁打&1盗塁」は今季11試合目で、リッキー・ヘンダーソンが1986年に作った13試合のシーズン最多記録も見えてきたという。
 その中で全米で起きているもうひとつの論争が、現在51本塁打のヤンキースのアーロン・ジャッジが、自らの持つア・リーグのシーズン最多本塁打記録の62本を更新することと、大谷の「50‐50」の「どちらが偉大な記録か?」との論争だ。どちらも残り27試合。ジャッジは2022年にロジャー・マリスの記録を抜いて62本のア・リーグのシーズン最多本塁打記録を樹立した際に、当時はア・リーグだった大谷とのMVP争いにも勝利している。、
 この論争について大谷のチームメイトのムーキー・ベッツが米サイト「ブリチャーズレポート」のポッドキャスト番組に出演してこう私見を展開させた。
「ショウヘイが50-50を達成し、ジャッジがア・リーグの最多本塁打記録を更新したら、どちらがより優れたシーズンだったと言えるか?という質問を受けた。理解できるけど、それはフェアな質問ではないと思う。同時に起きる可能性があるし、どちらが優れているかを比較する必要はない。我々は、彼らの偉大さに感謝すべきだ。こうした成績は、二度と、お目にかかれないんだからね」
 まさに正論。大谷の「50‐50」への挑戦の行方に注目が集まる。

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