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ドヘニー戦を3日後に控えた井上尚弥が意気込みを語る(写真・山口裕朗)
ドヘニー戦を3日後に控えた井上尚弥が意気込みを語る(写真・山口裕朗)

「簡単な試合にはならない」アラムCEOが明かす井上尚弥のドリーム構想…米ラスベガス防衛とWBC王者中谷潤人戦…次戦は12月に国内でグッドマンが最有力

 

 公開練習では「判定決着は許されない」とも語っていたが。この日は、若干ニュアンスが変わっていた。
「体も見るからにでかい。当日も僕以上にリカバリーしてくる。そんな相手だからこそKOしたい。ただボクシングの魅力は、判定決着になっても伝えられる。KO、判定。どらちも準備している」
 ドヘニーは当日体重を10キロ以上増やすことで知られている。
 そのドヘニーは、「コンディションはパーフェクト。歴史を作るためにきた。あのベルトを獲り返す思いだ」と、井上の目の前に置いてる6年前に後楽園ホールで岩佐亮佑から奪ったIBFのベルトに目をやった。
 井上はアンダードックにここで噛まれて立ち止まってはいられない。 
 すでに陣営ではドヘニー戦の先の構想もプランニングされている。
 大橋会長は12月に予定されている次戦は国内開催となる方向で対戦相手としてはWBO&IBFの1位をキープしている19戦無敗(8KO)のグッドマンになる可能性が高いことを示唆した。グッドマンは5月6日のルイス・ネリ(メキシコ)戦の後に東京ドームのリングに上がりながらも、この9月の対戦打診から逃げて7月に地元との調整試合を優先したという因縁の相手。その試合で骨折した左手の回復が懸念されるが、大橋会長は、今後の対戦候補として元WBA&IBF王者でWBAの指名挑戦権を持つムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)がリストアップされていることも明かした。
 そして来年にはさらに構想のスケールがでかくなる。
 アラムCEOが「私の希望」と断った上で2つのビッグプランを明言した。
 ひとつは米ラスベガスでの防衛戦の開催だ。
「井上には日本とアメリカという2つの戦うマーケットがある。ロスには大谷翔平を見るために日本から多くのファンが来ている。井上がラスベガスで試合をすれば多くの日本人に来て興行ができるんじゃないか」
 アラムCEOはドジャースで活躍している大谷翔平に井上を重ねて話題性が抜群の興行となることを示した。T―モバイルアリーナなどの大会場とすでに交渉を開始しているという。これまで井上は、米国で3試合を行っているが、初戦は、ここまで大ブレイクする前で、会場もロス。もう2試合は新型コロナ禍での無観客試合。

 

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