「オレを避けて弱い奴としか戦わない井上尚弥は世界一とは言えない」10・13横浜で1年ぶり復帰の“問題児”カシメロが挑発…モンスター“第3の刺客”か?“口だけ番長”か?
カシメロは怪我でもなく1年間のブランクを作った。6月には井上の12月の防衛戦の最有力候補となっているWBO&IBF同級1位のサム・グッドマン(豪州)との対戦話も浮上したが、最終的にグッドマンが選んだのは、カシメロではなく無敗でWBC世界同級8位のチャイノイ・ウォラウト(タイ)。プロモーターの伊藤氏は、「ファイトマネーの問題もあるが、ここで負けたら井上戦が消滅する。一発の危険性のあるカシメロを避けたのでは?」と推測している。
伊藤氏はカシメロに“第3の刺客”としての可能性を期待している。
「井上チャンピオンの対戦候補としてグッドマン、アフマダリエフがいると聞いているが、来年いっぱいスーパーバンタム級で戦うのであれば、カシメロにワンチャンスはあると思う。今回の試合に勝って評価を上げれば、話題性や日本での知名度で言えば、ルイス・ネリに負けないくらいのものがカシメロにはある」
井上が12月に国内で行う次期防衛戦の対戦有力候補はグッドマン。WBAの指名挑戦者が元WBA&IBF世界同級王者のムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)で、英専門サイト「ボクシングニュース」の取材に「なぜオレと戦わない。井上はボクサーとしてすべてを持っているオレと戦うことを恐れている」と吠えるなど、こちらも挑発してきている。井上は「いずれにしろどっちとも戦う」と公言しているが、グッドマンの次はまだ未定で、共同プロモーターのトップランク社、ボブ・アラムCEOが提唱している米ラスベガス興行の対戦相手も決まっていない。
アフマダリエフはトップランク社のライバルであるマッチルーム社の契約選手だけに、もしカシメロが世界的な評価をアップさせれば、4年前に一度はマッチメイクしたカシメロに触手を伸ばしても不思議ではない。
ただ今回のカシメロの対戦相手のサンチェスは簡単な相手ではない。