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「50‐50」を視界に捉えた大谷翔平のMVP本命説に反論が…(写真・アフロ)
「50‐50」を視界に捉えた大谷翔平のMVP本命説に反論が…(写真・アフロ)

大谷翔平“MVP本命説”に反論!「メッツが快進撃を遂げれば争いの状況は変わってくる」球団OBのジール氏&メイ氏がプレーオフ進出を条件にリンドーア有力説を主張

 

 昨年21セーブをあげながらもオフに突然引退を表明したメイ氏もジール氏の主張に「全面的に同意したい」と歩調を合わせた。
「プレーオフの景色を見てシーズンを力強く終えることに多くの意味がある。フランシスコ(リンドーア)は、守備、打撃、得点力、クラブハウスにおいてのリーダー的存在、仲間に話しかけることなど、すべてにおいて優れている。チームに何かをもたらす価値がある」
 MVP投票の評価基準のひとつとされている守備、走塁を含めた勝利貢献度の指標WARは、リンドーアが7.3で1位、大谷が7.0で2位だ。またリンドーアは7日に35試合連続出塁の球団記録を達成している。
 メイ氏は、「大谷が50-50を達成すれば(リンドーアが)その山を乗り越えるのは難しいだろう。たとえキャリア最高のシーズン成績を残しても、それは通常のシーズンにおける素晴らしい成績の1つであって、50-50を打ち破るのは厳しい」と、大谷が前人未到の「50ー50」を達成した場合、MVP獲得は動かせないと認めた上で、リンドーアの可能性について熱弁した。
「だがメッツが極めて素晴らしい成績でシーズンを終えて快進撃を遂げれば、状況は違ってくるだろう。例えばア・リーグでもアーロン・ジャッジがMVPの最有力候補だと思うが、ボビー・ウィットJr.のロイヤルズがプレーオフ進出を果たせば、MVP争いの差は少し縮まってくるだろう。今シーズンは、スペシャルな選手との(MVP)争いで、疑いなく史上初のことを達成しようとしている選手に対して(MVPを獲得するのは)難しいケースだが、私の意見としては、フランシスコ(リンドーア)は、私がこの2年間(2021年と2022年)いたクラブハウスとチームの中で、ずっと我々のMVPだった」
 ちなみにMLB公式サイトは、37人の専門家による独自のMVP投票を実施しているが、9月10日に更新されたデータでは、大谷が28票の1位票を集めて1位、2位はリンドーアで9票の1位票を集めている。

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