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井上尚弥を挑発したWBA世界フェザー級王者のニック・ボール(写真・ロイター/アフロ)
井上尚弥を挑発したWBA世界フェザー級王者のニック・ボール(写真・ロイター/アフロ)

「井上尚弥には穴がある。本物のモンスターを見せてやる!」1階級上の“無敗”WBA世界フェザー級王者ニック・ボールから“挑戦状”

 

 井上は、ドヘニー戦の一夜明け会見で「(今後)何ができるか。フェザー級に上げるしかない」と5階級目となるフェザー級への挑戦を見据えていることをハッキリと明言した。
 どへにー戦は当日体重を過去最重量となる約7キロプラスの62.7キロまで増やした。これもフェザー級を見据えてのテストだった。2025年はスーパーバンタム級に留まり、フェザー級転級は2026年になる計画だが「1年半後、2年後の体は、その時になってみないとわからない。減量がしんどいなら(フェザー級転級を)前倒しするし、2年たってもスーパーバンタム級でできるならそのまま続けるしね」とも言う。
 現在のフェザー級王者は、WBCがレイ・バルガス(メキシコ)で暫定王者が人気ナンバーワンのブランドン・フィゲロア(米国)。IWBOが長身のラファエル・エスピノザ(メキシコ)で、IBFは8月に井上を挑発し続けてきたルイス・アルベルト・ロペス(メキシコ)が左フック一発で沈められ、アンジェロ・レオ(米国)が新王者となったばかり。
 誰を選ぶかは挑戦者ながらマーケットの中心にいる井上側にあるが、ボールは、その可能性についても自信たっぷりにこう言及している。
「実現するかもしれないと感じているよ。みんなが、それについて話していて、彼の名前が出ると、必ず私の名前があがり、私の名前が出ると彼の名前があげられる。だから、その試合が実現しない理由は見当たらない。彼がもし私の階級に上がってくれば、対戦しない理由はないよ」
 ボールは10月5日に英国リバプールで同級13位のロニー・リオス(米国)との初防衛戦に臨む。リオスは、2022年6月に当時のWBAスーパー&IBF世界スーパーバンタム級王者で、現在WBAの井上の指名挑戦者であるムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)に挑戦して12回TKO負けしたファイター。井上がフェザー級に上がってくるまでベルトを保持していなければ、単なる“口だけ番長”で終わるのだが…。

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