マダックス超えを果たしたセールが“大谷封じ”の秘策を明かす(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)
どうやって封じた?「スペシャルな選手。空中にボールを飛ばさせたら大変なことになる」大谷翔平を沈黙させた“3冠”サイヤング賞最有力のセールが秘訣を明かす
セールは前人未到の「50‐50」の偉業に挑んでいる今季のMVPの最有力候補に敬意を表した上で、こう続けた。
「彼との対戦ではソフトコンタクトを求めることはできない。なぜなら、そういう打球を打つことが少ないからだ。彼が今年やっていることを考えると、打球を空中に飛ばさせたら、僕にとってはよくないことが起きる。だから僕は、本当に試合開始の初球から空振りを奪えるボールを投げようとしているんだ」
とにかく打球を上げさせないことに細心の注意を払い、初球から空振りを奪うことに全力を傾けたという。高めのストレートと外角低めへのスライダーのコンビネーションをうまく使い、危険なゾーンへの制球ミスは1球もなかった。内角に投じたのもチェンジアップの1球だけ。四球で歩かせた第1打席も初球は、高めの158キロのストレートで空振りを奪っている。
セールは6月27日以来、敗戦を喫していない。ブレーブス史上初めて17試合連続で、自責点2以下を記録した選手となり、米殿堂入り投手の“レジェンド”グレッグ・マダック氏が持つ16試合連続の球団記録を抜いたという。
アトランタ入りして2試合連続でノーヒットに終わっている大谷は今日15日(日本時間16日)のブレーブス戦で「50‐50」へ向けてのカウントダウンをもう一歩先へ進めるのか。ブレーブスの先発は40歳のチャーリー・モートン。今季8勝8敗、防御率4.11の右腕だ。5月に対戦しており、その際には2打数ノーヒットに終わっている。
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