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中日の立浪監督は3年の任期でチームを浮上させることができなかった(写真・黒田史夫)
中日の立浪監督は3年の任期でチームを浮上させることができなかった(写真・黒田史夫)

「もう中日とヤクルトは今季限りで立浪、高津を監督から退任させた方がいい」球界大御所が大混戦のセの優勝争いに乗り遅れた下位の2チームに過激提言

 

 またヤクルトと最下位を争っている中日に対しても厳しい提言を行った。
「中日も立浪が3年の任期で結果を出さなかったのだから退任させた方がいい。監督、コーチの経験がないまま、いきなり監督をさせたことにも無理があった。守備や走塁など基本的なミスが目立つ。繰り返すが、これは監督、コーチの指導力の問題。確かに打線は弱かったが、先発には高橋宏(防御率1.14、12勝3敗)という軸があり、マルティネスという絶対的な守護神がいて、投手力はあるチーム。やりようによっては面白いと見ていたが、打線では、中田翔に頼ろうとしたことがそもそもの間違いだし、フロントの責任も多分にあるが、私には立浪に選手がついていけていないように見えた」
 2011年を最後に優勝から遠ざかっている中日は、2022年に“切り札”のミスタードラゴンズとしてファンの支持が強かった立浪氏を監督に抜擢した。
 だが、外国人打者の補強失敗なども大きく響き、2年連続で最下位に終わり、今季は、4月に旋風を起こしかけたが、結局、優勝戦線に加わることができず、ヤクルトとの最下位争いに甘んじている。CSラインまで11ゲームも離された。
 広岡氏が指摘したように立浪監督の“肝いり”で補強した中田翔も、ここまで出場は、わずか62試合に留まり、打率.217、4本塁打、21打点の成績。また立浪監督のチーム内での求心力も低下している。
 この日は、先発起用した育成出身の松木平が1回二死一塁でカウント2-2から岡本に外角のチェンジアップをレフトスタンドに運ばれて先制2ランを浴びた。配球の指示はベンチから出ていた。初回から外角一辺倒の配球では、岡本に気迫で負けるにも無理はなかった。これはベンチの責任。また2点を追う4回に先頭の岡林が二塁打で出塁したが、続く2番の福永が進塁打も打てずに空振りの三振。川越、石川と倒れ、得点に結びつけることができなかった。この2つが象徴的だが、シーズンを通じてチームとしてやるべきことができなかった。
 中日は球団としてCSの可能性が完全に消滅するまで監督問題には手をつけない方針で見守っているそうだが、さすがに3年連続Bクラスで終われば「立浪続投」の判断を下すのは難しいだろう。
(文責・駒沢悟/スポーツライター)

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