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大谷に「50‐50」を献上したバウマンは、その瞬間に両手を頭の上へ(写真・AP/アフロ)
大谷に「50‐50」を献上したバウマンは、その瞬間に両手を頭の上へ(写真・AP/アフロ)

「アドレナリンが出た。あれは私のベストピッチだった」大谷翔平と勝負して50号を打たれたマ軍のバウマンは何を語ったか?

 

「私が望んでいたものでは、必ずしもなかったが、彼は本当にいいスイングをした。あれは私のベストピッチだった。また同じ状況が来ても、あの球を投げるだろう。彼に脱帽だ。とてもいいバッティングだった」
 マイアミヘラルド紙によるとバウマンは試合後にそう爽やかに語ったという。
 シューメーカー監督も、勝負したバウマンを誇りに思い、歴史に1ページを刻んだ大谷の偉業に敬意を示した。
「ダグアウトよりもスタンドでその場面を見られればよかったと思う。しかし、彼に対して恐れずに投げ込んでいった選手たちを誇りに思う。あのように勝負すべきなんだ。私はバウマンが本塁打を打たれたくなかったことをわかっている。しかし大谷はそれを放った。野球界にとって良い1日でマーリンズにとっては悪い1日となった」
 大谷に3連発を含む6打数6安打10打点2盗塁と大暴れされ、マーリンズは4-20で大敗した。それでも指揮官は、こう続けた。 
「彼は私が目にした中で最も才能にあふれた選手だ。彼はこの野球界で誰も目にしたことのないことをやり遂げている。そして彼がこの最盛期をもう数年過ごせば、このスポーツにおいて、これまでで最高のプレーをしていることになるかもしれない」
 大谷が成し遂げた「51ー51」の大記録は、相手が真剣勝負を挑んできたからこそ生まれたとも言える。その偉業の影には、もうひとつの勇気や努力があった。

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