• HOME
  • 記事
  • 野球
  • ミラクル逆転V狙う岡田阪神の連勝をハマスタでストップさせた2つの誤算…西勇の背信と中継ぎ仕様へ切り替わっていなかった“秘密兵器”ビーズリーの「頭と体」
先発の西勇は3回を持たずに5失点で降板した
先発の西勇は3回を持たずに5失点で降板した

ミラクル逆転V狙う岡田阪神の連勝をハマスタでストップさせた2つの誤算…西勇の背信と中継ぎ仕様へ切り替わっていなかった“秘密兵器”ビーズリーの「頭と体」

 

 6回先頭の森に二塁打を打たれたが、横浜DeNAベンチは代打京田にバントをさせずに強行策にきた。ビーズリーは鋭く落ちる縦スラで粘る京田、続く梶原を連続三振に斬って取った。さらに“虎の天敵”牧もそのウイニングショットでショートゴロに打ち取った。横浜DeNAが見せた隙が流れを変えかけた。
 だが、2イニング目に自滅した。突然、制球が乱れて佐野を歩かせ、続くオースティンは、一塁ゴロに打ち取ったが、宮崎に外角のカットボールをライト線に運ばれた。これで3点差。そして筒香にもカウント2-1からカットボールをライトスタンドへ持っていかれた。筒香は、前の2打席で冨田、石井のストレートに差し込まれて外野フライに倒れていた。そこにカットボールは絶好球だった。ストライクが取れるボールがカットボールだったのかもしれないが、空振りの取れる“勝負球”を続けるべきだった。中継ぎ、抑えの1イニング勝負の配球と先発の配球とは違う。ビーズリーは1年目は中継ぎ登板を経験しているが、今季は12試合すべてに先発起用。調整のリズムや頭の中を中継ぎ仕様に切り替えるのに時間が足りなかったのか。
 岡田監督には誤算だったに違いない。
 8回にも二死満塁の反撃機を作った。ここも中野に1本が出なかった。しかし、前川が9回にタイムリーを放ち、無抵抗では終わらなかった。前川は4安打2打点である。打線の勢いが消えたわけではない。
 連勝は5で止まったが、考え方によっては最後まで負けずに14連勝でゴールテープを切ることなど奇跡に近い。だが、8連勝なら現実的。ここから最後まで負けずに突っ走って、あとは運を天に任せるしかないだろう。
 才木、高橋をスタンバイさせている巨人との直接対決を前に絶対に負けられない今日の先発は10日の横浜DeNA戦で5回2失点で勝利投手となった“ベイキラー”の青柳。一方の横浜DeNAは、8月6日の中日戦以来となる左腕の濵口。マッチアップとしては悪くない。そして遠くマツダでは、広島がアドゥワ、巨人が横川。巨人は先発の谷間である。

関連記事一覧