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“無敗の元世界王者”リカルド・ロペス氏と大橋秀行会長が再会。34年前の伝説の世界戦を語り合った(写真・山口裕朗)
“無敗の元世界王者”リカルド・ロペス氏と大橋秀行会長が再会。34年前の伝説の世界戦を語り合った(写真・山口裕朗)

もし井上尚弥が“生涯無敗の元世界王者”リカルド・ロペスと戦ったら…34年前“伝説の世界戦”で対戦した大橋会長とのトークショーで明かした“究極の仮想対決”の答えとは?

 大橋会長は参謀として「勝たせる自信はある」という。
「ロペスのフットワークにパンチを避けながら、いかに左右にも動いて追いつめるか。昔、ボクシングのDVD教材の撮影で尚弥とマスボクシングをやったことがあるんだけど、横のフットワークを使うので、どっかで見たことがあるな、リカルド・ロペスと同じだと思った。(その横のフットワークも利用して)ロペスを追い込む。左がいいので左を外しながらね。またロペスは接近戦を嫌がる傾向もあった。そこを強引にいってボディから攻めればいけると思う」
 かなり具体的にイメージした。
 井上はロペス氏と同じく無敗のまま引退したいという未来図を口にしている。
 現在31歳の井上は「35歳引退説」を最近は「37歳」まで延長しているが、ロペス氏が引退したのは35歳。ロペス氏は、無敗のまま引退する秘訣を井上へのメッセージとしてこう伝えた。
「(無敗のまま引退するという)考え方はすごくいい。生活に気をつけて準備をすることが大事。決して自信過剰にならないこと。常に準備をし続けることが大事なのだ」
 ロペス氏は、それを守れたからこそ21度連続防衛を果たしたという。
「もちろん、お金は好きだが(笑)、21回も防衛ができたのは、お金のためじゃなく、自分の名誉のためだった。ほとんどのボクサーは成功すると、薬物やアルコールに手を出すが、私は、そんなことはしないように気をつけた。それで成功した。お金と名誉を手に入れると人間はおかしくなる。だが私は神様に祈りながら自分を律した」
 ストイックで、常に進化を求め続けているモンスターは、すでにロペス氏のその領域にいて「自信過剰になる」心配はなさそうだが、レジェンドの言葉は重い金言だろう。
 今日25日に後楽園で開催される「フェニックスバトル122」では、ロペス氏の来日を記念して、日本同級王座決定戦、OPBF東洋太平洋同級王座決定戦、日本ユース同級防衛戦の3大タイトル戦を含め、全試合ミニマム級というユニークなカードが組まれた。井上尚弥らが来場してロペス氏と対面する予定だという。

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