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まさかのトリプルプレーで試合終了。次打者の大谷はリプレー検証中に打席に入っていた(写真・AP/アフロ)
まさかのトリプルプレーで試合終了。次打者の大谷はリプレー検証中に打席に入っていた(写真・AP/アフロ)

「狂気じみたプレー」「破滅的な試合終了」大谷翔平を前に“三重殺”を米メディアが批判…ロバーツ監督は強攻策の采配ミスを否定も打ったロハスは「チームの期待を裏切った」と反省

 

 MLB公式サイトによると、試合後にロバーツ監督はこうコメントした。
「トリプルプレーを誰も予想していない。ロハスは強くボールを打った。もし抜けていれば素晴らしいプレーで、マチャドの前に打球が飛べば悪いプレーとなる。何をすべきだったかは試合が語ってくれる。あの状況は、全員がプレーに関わり、相手の遊撃手の守備位置に大きな穴があった。ショウヘイに打席が回ってこない可能性は1%未満だった。ショックだ。残念なことに、その小さな可能性があのプレーで起きてしまった」
 ただバントから強攻策に切り替えた自らの采配のミスは認めなかった。
「アウトになってしまうバントになるのならバントはできない。内野手が近くに来て、ボガーツが、外側(三塁ベース寄り)にいて、最も可能性が高いのは打球をその(ボガーツが動いて)穴のあるところ(通常のショートポジション)へ飛ばすことだった。その瞬間、私はマチャドが三塁ベースを踏んでから一塁に投げると思っていた」
 最悪でも、併殺打に終わり、二死二塁で大谷に打順が回ってくると予想していたという。
 ロサンゼルスタイムズ紙によると試合後にトリプルプレーとなる三塁ゴロを放ったロハスはとても落ち込み「あのプレーでチームの期待を裏切ってしまった」と“謝罪”した。
 ただパドレス内野のバントシフトを見て、バントからヒッティングに切り替わったロバーツ監督のサインについては支持した。
「彼らの守備シフトを見て、あそこでスイングをすることは理にかなっていたと思う。速球を捉えることには完璧に自信を持っていた。残念ながら、私はゴロを打ってしまった」
 一方の大殊勲のマチャドは、ロッカールームでプレーオフ進出祝いのシャンパンのボトルの栓を開けていた。2013年、2015年と三塁手でゴールドグラブ賞を2度受賞している名手は、「私はロハスがバントをすると考えていた。(しかし)彼が私の方へゴロを打ってきたときにすぐこれを(トリプルプレーに)変えて試合を終わらせてしまおうと思ったんだ」と興奮気味に振り返ったという。
 またESPNによると「どれほど素晴らしいことか。大谷が次の打者に控えていた。その厳しい状況にあって我々は、野球界で最高のチームのひとつを相手にトリプルプレーで試合を終わらせることができたんだ」と、大谷に打席を回らせなかったトリプルプレーを自画自賛したという。
 ロサンゼルスタイムズ紙は、このショッキングな敗戦を受けて警鐘を鳴らした。
「ドジャースはシーズン最終週で大災難を避けるために再結集しなければならない。もしパドレスを抑えきれず、同率でシーズンを終えれば、直接対決で3勝8敗と負け越しているため(地区優勝を逃し)3試合制のワイルドカードシリーズからポストシーズンを始めなければならなくなる。手薄となっている投手陣を疲弊させることになるかもしれない」
 今日25日(日本時間26日)の負けられないパドレスとの第2戦に大谷は「1番・DH」で出場予定だ。

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