悲願プレーオフデビューの大谷翔平はいきなりパドレスに敗れてしまうのか…MLB公式サイトは「4人対1人」でパ軍有利予想
同サイトの2人の専門家は、その点をパドレス有利の根拠としている。
「サンディエゴはポストシーズンで最もダイナミックなロースターを持ち、シーズンは、8勝5敗でドジャースに勝ち越し(健全な)投手力で明らかに優位に立っているかもしれない」 (サム・ダイクストラ・シニアレポーター)
「パドレスは調子に乗っており、おそらく自分たちがより良いチームだと思っているだろう。彼らのラインナップが充実していることと、充実したローテーションを考えると、その考えは正しい」 ( エド・イーグル・シニアエディター)
また打線に目を向けても、トップを打つのが、大谷と最終戦まで首位打者を争ったルイス・アラエスで、2番のフェルナンド・タティスJr.は、ワイルドカードシリーズで特大の一発を含む6打数4安打2打点と爆発しており、カイル・ヒガシオカは2試合で2本塁打3打点の“シリーズ男”となっている。
ドジャース投手陣の今季の対パドレス戦の防御率も4.24と悪い。
ただ専門家の1人だけがドジャース有利を唱えた。その理由は前人未到の「54―59」でシーズンを終え本塁打&打点の2冠王を獲得した大谷の存在である。
「大谷は、あらゆる場面で存在感を示してきた。初のプレーオフで彼がシリーズを引っ張ることに期待している」 ( アンドリュー・ベルレ・スーパーバイジングエディター)
大谷の今季のパドレス戦の成績は12試合で、打率.326、1本塁打、7打点、4盗塁。特に本拠地での6試合の打率は.455と跳ね上がり、地区優勝を決めた9月24日からの3連戦では、11打数6安打の打率.545、3打点、1盗塁と存在感を示した。前出したようにダルビッシュには、5打数1安打と抑えられているが、第1戦先発のシースには、15打数4安打の打率.267、2本塁打、4打点の数字を残している。
ただチーム全体としては、対パドレス戦のチーム打率は.218と低く、大谷の後ろの2番を打つMVPトリオの1人、ベッツは9月の月間打率.258と調子を落とし、3番のフリーマンは26日(日本時間27日)のパドレス戦で走塁の際に右足首を痛めて以降の試合を欠場した。パドレス戦には間に合うようだが、ベストなパフォーマンスを発揮できるか気がかりな点だ。ここ2年連続でディビションシリーズで敗退しているドジャースが大谷という新戦力を糧に不利予想を覆すのか。それともパドレスに勢いに飲まれてしまうのか。運命の決戦はまもなくプレーボールだ。