「優勝を諦めたようにしか思えない」鹿島がポポヴィッチ監督と強化の最高責任者をセットで電撃解任…SNSでは賛否飛び交う
J2降格とともに大分を退団したポポヴィッチ氏はJFL時代の町田、J1のFC東京とセレッソ大阪、J2を戦っていた町田の監督を再び務めるも、J1での最高成績はFC東京時代の2013シーズンの8位。翌2014シーズンから率いたセレッソでは、開幕から低迷を続けた末に6月に解任され、セレッソも最終的にJ2へ降格していた。
2度目の町田監督時代も2020シーズンから順に19位、5位、15位で終えた。一転して2023シーズンの町田が、青森山田高から転身した黒田剛監督(54)のもとでJ2リーグを制覇。悲願のJ1昇格を決めた点に、日本での実績の乏しさが拍車をかける形で、ポポヴィッチ監督の手腕には就任直後から懐疑的な視線も向けられていた。
それらが的中する形でポポヴィッチ監督が電撃解任され、さらに吉岡FDも退任した。クラブ側は「双方合意のもと」と強調しているが、旧知のポポヴィッチ氏の招聘を主導した責任を取らされたとみるのが自然の流れとなるだろう。
国際Aマッチデー期間に伴い、J1リーグ戦は7日から9日間の中断期間に入る。異例に映る残り6試合での指揮官解任は、来シーズンの覇権奪回をみすえて、中段期間を含めて一刻も早く新体制のスタートを切りたい狙いも込められている。
もっとも、新監督も新たな強化最高責任者も、鹿島は「後任人事については、正式決定次第お知らせいたします」と言及するにとどめている。
今回の人事を受けて、一部スポーツ紙では中後雅喜コーチ(42)が暫定的に指揮を執り、レジェンドの中田浩二氏(45)が新たなフットボールダイレクターに就任すると報じられている。
ポポヴィッチ監督解任を報告したクラブの公式X(旧ツイッター)には、賛否を含めてさまざまなコメントがファン・サポーターからポストされている。
「吉岡FDと共にこのタイミングで退任。シーズン終わりまで待ったら遅いという判断なんですかね」
「優勝を諦めたようにしか思えない」
「やっぱりチームマネジメントには問題があったと思う。固定メンバーしか使わない、交代が後手後手だった」
「クラブの判断を支持します。もうチームの伸び代を感じなかった」
「継続性。戦力を整えて最低でも2年は見たかったかな。個人的には残念」
「15勝8分9敗で解任されるの鹿島くらいだろうな」
新監督は2020シーズン以降で実に6人目の指揮官になる。その間に相馬直樹氏(53)、岩政大樹氏(42)と日本代表でW杯に出場したクラブOBにも指揮を託しながら、再建を果たせなかった鹿島は混迷期から抜け出す糸口を見つけられないでいる。