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大谷はバットを折りながらも中前打を放ちヘルナンデスの満塁弾を演出した(写真・AP/アフロ)
大谷はバットを折りながらも中前打を放ちヘルナンデスの満塁弾を演出した(写真・AP/アフロ)

「大谷がド軍PS苦境を解消するはずだったのになぜそうなっていないのか」地元紙が2戦不発で打率.231の“7億ドル男”を批判…SNSでは4本塁打のパ軍タティスとの比較論も過熱

 

 大谷の「もちろん彼は素晴らしい投手です。しっかりとしたアプローチで打席に立つことが大事」というスコットに対するコメントも伝えている。
 一方で、同紙は前出の大谷の前向きな発言と共に、シリーズでの奮起へのエールを込めて、デーブ・ロバーツ監督のコメントを紹介している。
「確かなことは彼にとってその瞬間は大きすぎないということだ。相手は良い投球をしていると思う。彼は第1戦で良い成績を収め(それ以来)やや抑えられていたが、それでも今日は1本打った。彼はまだ良い感触を持っている。失投を見逃さない準備ができている。そして明日、翔平が特別なことをやってくれると予感している」
 またフレディ・フリーマンも「彼はここまで良いシリーズを送っている。みんなが打率.400を打つことを望んでいることは分かっている。私たちのうち1人、2人、そう考えているが、相手の素晴らしいブルペン陣と対峙しているんだ。それでも我々は良い結果を出している」と大谷を擁護した。
 同紙は「もちろん(敗因は)大谷に限ったことではない」としてドジャースのシリーズ打率が.216で、先発投手の防御率が10.13であることを示した上で、記事をこうまとめた。
「大谷をリードオフマンと呼ぼうが、7億ドルの男と呼ぼうが、それではダメなのだ」
 チームと共に崖っぷちに追い込まれた大谷へのメッセージだ。
 またSNSでは、大谷とパドレスのスター、タティスの比較論が過熱している。今シリーズで、1本塁打、3打点、打率.231の大谷に対して、2番を打っているタティスは、4本塁打、7打点、打率.556と大活躍を見せている。この日も、2回に2ランを放ち、6点を奪ったビッグイニング演出に一役買った。
 米メディアの「スポーツキーダ」は、「タティス>大谷」と書かれたXのポストを紹介した。SNSでは「タティスはプレーオフが好きなんだろう」「10月を完全に支配している」などタティスを絶賛する声が相次いでいる。
 ちなみにレギュラーシーズンの成績は、大谷が54本塁打、130打点、打率.310で、タティスは、21本塁打、49打点、打率.276だった。
 また同サイトは、エンゼルスのジョー・アデルを応援しているファンのXでの「ドジャースは大谷翔平のキャリアを無駄にしている」というポストを紹介した。
 これには「おまえは大谷に出ていかれたエンゼルスファンだからそんなことを言うんだろう」などの反論のリポストも多くあったが、ファンが言いたいのはパドレスの猛攻を防ぐことのできない投手陣の不甲斐なさを暗に批判しているのだろう。
 いずれにしろパドレスの本拠地で行われる日本時間10日午前10時プレーボールの第4戦は「負ければ終わり勝てば逆王手」という勝負の1戦となる。

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