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勇退か続投か?日ハムの新庄監督の進退問題に球界大御所が“喝”(写真・黒田史夫)
勇退か続投か?日ハムの新庄監督の進退問題に球界大御所が“喝”(写真・黒田史夫)

勇退か続投か?「ごちゃごちゃ言っていないで来季も新庄マジックを見せよ!」球界大御所が日ハム新庄監督の進退問題を一刀両断!

 また中日からトレードで獲得して2年目の郡司裕也は三塁にコンバートさせて大成功。96試合に三塁でスタメン起用され打率.256、12本塁打、49打点だった。そして“未完の大器”清宮幸太郎はシーズン途中からレギュラーに定着し、規定打席には届かなかったがキャリアハイとなる打率.300、15本塁打、51打点。新庄監督の1年目に首位打者を獲得した松本剛、昨年25本塁打、今季も18本塁打の万波中正は、チームの顔的な存在となり、足のスペシャリストである五十幡亮汰は18盗塁をマークしている。新庄監督が、本拠地最終戦でファンに残留運動を起こすことを訴えた新外国人のフランミル・レイエスと中日から移籍して2年目のアリエル・マルティネスも役割を果たした。特にレイエスは夏以降大爆発した。
 また投手陣に目を向けると、先発では伊藤大海が14勝5敗、防御率2.65、FAでオリックスから加入の山崎福也が10勝6敗、防御率3.17、加藤貴之が10勝9敗、防御率2.70と3人が2桁勝利。ここに金村尚真、北山亘基、ドリュー・バーヘイゲンが続き、クローザーはFAでソフトバンクに移籍した近藤健介の人的補償で獲得した田中正義が53試合で20セーブ、防御率2.17で、河野竜生が52試合で防御率2.13、33ホールドで中継ぎ陣を支え、トレードで中日から獲得した山本拓実が36試合、6勝0敗、防御率1.82、同じく阪神から移籍の齋藤友貴哉が25試合、防御率1.71と結果を出した。
 また新庄監督の代名詞とも言える奇策も夏場にチームに刺激を与えた。8月14日のロッテ戦では2連続スクイズで勝利。8月18日のオリックス戦では、敗れはしたものの「1人9球粘れ」という異例の待球指令を出して故障明けの剛腕の山下舜平大に球数を投げさせて攻略した。
「指導者経験のない新庄が、監督に抜擢されたときには、どうなのか?と疑問に思ったが、彼なりに勉強をしてきた跡が見られるし、奇策のようで野球の基本をよく理解している。来季もぜひ新庄マジックを見せて欲しいものだ」
 広岡氏はそう続投エールを送った。
 新庄監督が進退を決める材料となる12日からのCSファーストステージで対戦するロッテには、今季18勝6敗1分けと相性がいい。
「ソフトバンクが抜け出ているが、短期決戦だけにやり方次第では日ハムにも可能性はある。相手は試合間隔が空くが、ファーストステージから勝ち上がれば勢いもつく」と広岡氏は見ている。
(文責・駒沢悟/スポーツライター)

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