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大谷は三塁線の打球を抜けたと判断し本塁を狙ったがアウト。打球は審判の腕に当たって止まっていた(写真・AP/アフロ)
大谷は三塁線の打球を抜けたと判断し本塁を狙ったがアウト。打球は審判の腕に当たって止まっていた(写真・AP/アフロ)

「審判はパドレスに買収されているのか?」大谷翔平が激怒した審判の腕に打球が当たった問題にド軍ファンもSNSで共鳴

 ナ・リーグのディビジョンシリーズ第4戦が9日(日本時間10日)にサンディエゴで行われドジャースがパドレスに8-0で快勝、対戦成績を2勝2敗として“逆王手”をかけた。「1番・DH」で出場した大谷翔平(30)は2回に貴重なタイムリーを放ったが、4回に二塁走者として三塁線を強襲した打球で本塁を狙ったが、審判の手に当たって打球が止まりアウトとなる場面があり珍しくベンチ内で激怒した。「54―59」の大谷が感情を露わにしたシーンは、米メディアやSNSで大きな話題となった。第5戦(日本時間12日)の舞台は、再びドジャースタジアムに戻り、勝った方がナ・リーグのチャンピオンシップシリーズへ進出する。

 映像を確認した後に鬼の形相で審判に何やら叫ぶ

 

大谷が激怒した。
 日ハム、メジャーを通じて、ここまで感情を露わにするのは初めてだろう。4回だ。一死から大谷は四球で出塁した。続くベッツのセンターへの大きなフライでなんと大谷はタッチアップを試みて成功させた。
 2回二死一、三塁から大谷が一、二塁間に放ったタイムリーなどで5-0とリードしていたが、負けたら終わりの崖っぷちの大一番。しかもチームは「ブルペンデー」で、パドレス打線は第2戦に10得点するなど調子が上向いている。
「1点でも多く」の意思がその走塁に出た。大谷が得点圏に進み、テオスカー・ヘルナンデスの打球が三塁線を襲った。
「抜けた」と判断した大谷は迷わずに本塁へ突入した。
 だが、マニー・マチャドの差し出したグラブを弾いた打球は、そのままレフトのファウルゾーンへ抜けるのではなく、なんと三塁塁審のマーク・リッぺーガー氏のフェアのジェスチャーで伸ばしていた左腕に当たってストップ。転がったボールを拾いあげたマチャドが本塁へ送球して、タッチを避けようと右足から滑り込んだ大谷は、クロスプレーでアウトとなったのだ。
 大谷は怪訝そうな顔を浮かべていたが、ベンチに帰り、タブレットでリプレー映像を確認。審判の腕に当たって打球が止まったことを知ると、みるみる表情を変え、立ち上がり、鬼の形相でリッツぺーガー氏に向かって大声で何やら叫んだ。周囲の選手が驚いたほどの大激怒だった。チームは感情を露わにした大谷に鼓舞されたかのように、7回に執念のスクイズ、ギャビン・ラックスの2ランで3点を追加。勝利を決定的とした。
 審判は「石ころ」とされ、打球が当たってもルール上問題にはならない。だが、もし1点を争う接戦の展開であれば大問題に発展していただろう。米メディアもこのシーンに注目。特に大谷の珍しい激怒に焦点を当てた。スポーツイラストレイテッド誌は「奇妙だった。リッぺーガーはなんというプレーをしたのか。真面目な話、これは審判が間違ったタイミングで間違ったポジションにいたということだ。大谷はドジャースのダグアウトでリッぺーガーに対して明らかに怒っていた。ドジャースにとって幸いだったのは、この奇妙なプレーが第4戦の最終結果に悪影響を及ぼさないように思われたことだ」と報じた。

 

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