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ディビジョンシリーズ第1戦以来本塁打がなく打率.222と低迷の大谷翔平に打順変更の議論が起きている(写真・AP/アフロ)
ディビジョンシリーズ第1戦以来本塁打がなく打率.222と低迷の大谷翔平に打順変更の議論が起きている(写真・AP/アフロ)

「その議論はコミカル(滑稽)だ」“POSスランプ”大谷翔平の打順変更を求める意見をロバーツ監督が全面否定…メッツ指揮官は「彼は危険だ」と警戒解かず

 

「相手チームが翔平を徹底マークしているのがわかる。他のチームの大物選手と同じようにね。ピッチャーが『おい、あんな奴に負けるわけにはいかない』と話しているのが聞こえる。この時点で、彼らはスカウティングレポートに集中して、彼の弱点をどう攻めるかを確認している。彼らは『この男をどう攻略するか』のミーティングを真夜中に開いているようなものだ。相手が特定の選手だけに集中している中で結果を出すことは簡単ではないよ」
 またドジャースのキャリア15年のベテランリリーフで、ポストシーズンに7度登板しているダニエル・ハドソンも、「ポストシーズンになるとラインナップには絶対に打たせたくない選手がいるんだ。より慎重にピッチングをすることになる」とのバッテリー心理を明かしたという。
 同記事では、大谷と同じくプレッシャーを背負い、徹底マークを受けて苦しんだ過去の大物の例も紹介されている。
 シーズン最多本塁打記録を持ち、7度のMVPに輝いたバリー・ボンズは、ポストシーズンの最初の5シーズンで打率.196、1本塁打、6打点。MVP3度、オールスターに14回選出されたA・ロッドことアレックス・ロドリゲスは、ポストシーズンの最初の7シーズンで打率.230、6本塁打。今季のMVPが確実視されているヤンキースのアーロン・ジャッジは、ポストシーズンのトータル49試合で打率.204しか打てていない。
 ロバーツ監督は、「(徹底マークにあって)昔のボンズやA・ロッドも苦労した。最初は自分たちにかかるプレッシャーが大きかったのだろう。だが、(レッドソックスの)オルティスは活躍したし、ボンズも、私が一緒にプレーした2002年は生き生きとプレーして桁外れの存在感を示した」と振り返り、大谷の復活を確信している。
「すべての打者がそうであるように彼にもリセットしなければならない時があった。特定の投手との対戦が、悪いクセの引き金になることもある。それを見極めてリセットしなければならない。しかし、翔平を4番や3番に打順変更することはあり得ないことだ」
 CBSスポーツは、この意見を支持。「安心していい。大谷の数字は、サンプルが増えるにつれて均等になる」と主張した。
 またナイチンゲール記者によるとメッツのメンドーサ監督は大谷についてこう語ったという。
「苦労するときもあれば、爆発するときもある。一振りだ。彼は、まだ大谷翔平だよ。リーグの最高の打者の一人。彼はエリート打者だ。彼は危険なんだ」
 日本時間今日17日の敵地でのリーグチャンピオンシップ第3戦に大谷は「1番・DH」で出場予定。メッツの先発は、今季31試合で11勝7敗、防御率3.91の右腕ルイス・セベリーノで、大谷との過去の対戦成績は、6打数3安打、1本塁打と相性のいい相手だ。

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