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大谷が8回にダメ押しの超特大の3ラン。ライトポールの上30m通過の証言も(写真:UPI/アフロ)
大谷が8回にダメ押しの超特大の3ラン。ライトポールの上30m通過の証言も(写真:UPI/アフロ)

なんだそれ?「右翼ポールの上空30mを通過した」とマンシーが証言した大谷翔平の特大3ランで4万人を超えるメッツファンがスタジアムから“集団退去”

 ドジャースの大谷翔平(30)が16日(日本時間17日)、敵地で行われたナ・リーグのチャンピオンシップシリーズ第3戦のメッツ戦に「1番・DH」でスタメン出場し、8回の第5打席に7試合ぶりとなる約125メートルの特大の3ランを放ち、8-0勝利に貢献した。走者がいない場面では22打席ノーヒットだが、得点圏打率は驚異の.833。同僚のムーキー・ベッツ(32)は「走者がいない間だけが人間だったってことだ」と賞賛し、デーブ・ロバーツ監督(52)は「ショウヘイが自信を取り戻すのに(本塁打は)重要だった」と評価した。4勝先勝の同シリーズでドジャースは対戦成績を2勝1敗とした。

 ポストシーズン得点圏打率は驚異の.833

 

 気温10度と冷え込むシティフィールドを震撼させた。
 4-0のリードで迎えた8回一死一、二塁で、ここまで4打席ヒットのなかった大谷に打席が回ってきた。メッツ3番手の右腕タイラー・メギルがカウント0-1からインローに投じたカットボール。変化の甘かったそれを見逃さない。思い切りすくい上げた打球は“爆速”の115.9マイル(約186.5キロ)で夜空へ向かって飛び出し、ライトポールの遥か上を通過してライトスタンドの2階席上段に消えた。メッツベンチはリプレー検証を求めた。 
 オレンジカウンティレジスター紙によると、同僚のマックス・マンシーは「チャレンジすることで失うものはないから(メッツが)審判にリプレー検証を求めたのは当然だ。あの打球はライトポールの100フィート(約30メートル)上にあった。ライトポールは、あの打球には十分な高さじゃなかったんだ」と驚愕。
 そしてマウンド上でただ呆然となったメギルは失投を悔やんだ。
「私はあの球で(大谷の体を)起こさせて(膝元に)食い込ませようとした。だが、ちょうど彼のゾーンに投げ込んでしまい、彼はそれを2階席へと放ったんだ」(MLB公式サイトの報道より)
 本来ならばファウルになってもおかしくないコースに投じられたが、曲がりが甘い分、大谷には通用しなかった
 パドレスとのディビジョンシリーズ第1戦の同点3ラン以来、7試合ぶりの“ダメ押し”3ランで、毎打席、大ブーイングを送っていた4万3883人の観客が一斉に帰り始めた。まさかの集団退去で9回には観客戦はガラガラに。
 NY地元紙のニューヨークデイリーニュースは、「大谷が惑星軌道へ打球を放つことでメッツの悪い夜はさらにさらに悪いものとなった。このスーパースターの強打者が、メギルのベルトの高さのカッターを強打して右翼ポールの遥か上、シティフィールドの2階席の真ん中まで届く一打を強打して、ドジャースのリードが7点に広がり、完売の観客席からファンを出口へと駆り立てた」と伝えた。
 同じく地元メディアのNj.comも「ドジャースが主導権を握り、精彩を欠いたメッツがシティフィールドで醜い敗戦」との見出しを取った記事の中で「大谷が打球を放つや否やすぐにわかった。メッツが0-7とリードされたシティフィールドから観客の大量移動が始まった」と大谷の一打が4万人を超えるファンを絶望に追い込んだことを報じている。
 ポストシーズンでの大谷の奇妙なデータがさらに鮮明となった。走者がいない場面では、22打数ノーヒットで13三振だが、得点圏では、なんと6打数5安打2本塁打8打点で、打率は驚異の.833となったのだ。
 MLB公式サイトによると、大谷はレギュラーシーズンの後半からポストシーズンにかけて得点圏の20打席で17安打を放っており、これはメジャー初の記録だという。1962年にドジャースのフランク・ハワードが19打数16安打をマークしているが、大谷は、それを上回った。同サイトは「野球史の記録で誰もやったことのないことを成し遂げている大谷のその記録のリストにこれを加えよう」とした。

 

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