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サウジアラビア監督を務めていた名将マンチーニが解任された(写真・ロイター/アフロ)
サウジアラビア監督を務めていた名将マンチーニが解任された(写真・ロイター/アフロ)

恐怖の“監督キラー”?!森保Jに負けたサウジが「41億円監督」のマンチーニを解任…日本戦後の監督“クビ”はドイツ、トルコに続く3人目

 

 ドイツの日刊紙『Frankfurter Allgemeine』は、120年以上におよぶDFBの長い歴史で初めてとなる、男子代表監督の解任をこう伝えていた。
「日本に大敗を喫した代表チームは、あまりにも大きな恥をかきすぎた。自国開催のユーロ2024を9カ月後に控えたDFBは、国際的な嘲笑の対象になっている」
 次はトルコ代表だった。ドイツ戦から中2日の9月12日に中立地ベルギーで行われた国際親善試合で、先発を10人も入れ替えた森保ジャパンに2-4で敗れた数日後に、ドイツ出身のステファン・クンツ監督(61)が解任された。
 東京五輪でU-24ドイツ代表を率いたクンツ氏は、2021年9月にトルコ代表監督に就任した。しかし、カタールW杯出場を逃したあたりから逆風が強まりはじめ、日本に敗れた後に選手たちへ浴びせた批判が解任の引き金となった。
 今回のマンチーニ氏で、森保ジャパンの勝利による“犠牲者”は3人目となった。一方で日本戦を前に、指揮官が辞任を決断した国もある。
 9月シリーズを1分け1敗で終えたオーストラリア代表は、グラハム・アーノルド監督(61)が辞任。トニー・ポポヴィッチ新監督(51)のもとで再出発を切り、先の10月シリーズでは日本と1-1で引き分けている。
 日本の森保一監督(56)は、現役時代にサンフレッチェ広島でともにプレーし、カタールW杯ではオーストラリアを日本と同じベスト16に導いた実績をもつアーノルド監督の辞任劇に、神妙な口調で「人ごとではない」と語っていた。
「1試合、1試合の重みは間違いなくある。9月の結果がアニー(アーノルド監督)と同じだったら、こうしてみなさんの前でしゃべっていないかもしれない」
 マンチーニ氏の母国イタリアのメディアは、後任候補に元フランス代表のレジェンドで、レアル・マドリード前監督のジネディーヌ・ジダン氏(52)らのビッグネームをあげている。舞台をホームの埼玉スタジアムに変えてサウジアラビアと対戦する、来年3月のアジア最終予選第8戦をどのような構図で迎えるのか。
 その時々のチーム状態を含めて、対戦時の巡り合わせも大きく関係してくる代表チーム同士の戦いで、森保ジャパンは1年あまりの間に3度も相手指揮官の解任スイッチを押した。最新のFIFAランキングで15位に浮上した日本が、現在進行形で強くなっている証ともいえるが、それでも森保監督は「明日は我が身」と気持ちを引き締め、インドネシア、中国とアウェイでの連戦となる、11月のアジア最終予選への準備を進めていく。

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