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延長10回二死からフリーマンに逆転満塁サヨナラ弾を浴びた左腕のコルテスは呆然(写真・AP/アフロ)
延長10回二死からフリーマンに逆転満塁サヨナラ弾を浴びた左腕のコルテスは呆然(写真・AP/アフロ)

「あと5センチ高く投げていれば」「トーレスの酷い守備で炎上」NY紙がフリーマンの逆転満塁サヨナラ弾に屈したヤンキース「2つの敗因」を厳しく批判!

 

 幻惑の“クネクネ投法”でも知られるコルテスは、大谷との過去の対戦成績が12打数2安打だった。コルテスは、大谷をレフトのファウルフライに打ち取った。アレックス・バードゥーゴが、観客席ギリギリでキャッチする大ファインプレー。ただ捕球後に、勢い余って観客性に飛び込んでしまったため、テイクワンベースとなり、二、三塁に走者が進んだ。一塁が空いたこともあり、ブーン監督は、ベッツを申告敬遠し、左対左となるフリーマンとの対戦を選んだ。
「実際に彼はここ数週間、この舞台に向けて本当にいいボールを投げていた。彼はそのための準備をしていたんだ」
 大谷のファウルフライを好捕したバードゥーゴも「満塁となったが、左対左の対戦を我々も望んだ」と、ブーン監督のベッツ敬遠策を支持した。
 だが、結果は「彼らが望んでいた対戦は裏目に出た」(同紙)。
 コルテスは「フリーマンへの投球は、もっと高く投げればよかった。彼は良いスイングをした」と振り返ったという。同紙は「彼は、あと2、3インチ(約5センチから7センチ)高く投げたかった」と解説した。
「完璧な投球ではなかったが、十分に良い球だった。ただ仕留められなかった。私の肘の感触は、今は良く土曜日にどのような反応を示すかを見てみよう。これからもっとたくさん投げなければならない。成し遂げられなかったが、私は戻ってくる」
 コラレスは、そう語ったという。
 コラレスは、Wシリーズ前に「優勝リングを獲得できるのであれば故障が悪化して来シーズンを欠場するリスクをも負うだろう」との決意も口にしている。
 ニューヨークのスポーツテレビ局SNYは、3三振でブレーキとなったアーロン・ジャッジがコルテスをかばったコメントを紹介している。
「私は仲間の選手全員に信頼を持っている。誰であろうと、あのマウンドに上がる選手であれば関係ない。彼は何をすべきか分かっている。マウンドから降ろしたい選手なんて誰もいない」
 同紙が、もうひとつの敗因として指摘したのが、8回に大谷を三塁まで進ませた守備の乱れだ。
「ヤンキースはトーレスの酷いエラーでリードを失う」との見出しを取って速報で伝えた。
 1点を追う8回一死から大谷はライトフェンスの上部を直撃する二塁打を放った。打球を処理したファン・ソトからの送球を二塁のベースカバーに入ったトーレスがグラブに当てて弾き、塁上で歓喜のパフォーマンスをしかけた大谷は、ボールが転がるのを見て、すぐに三塁を狙い、一死三塁の同点機を演出した。続くベッツがセンターへ犠牲フライを放ち、大谷が同点ホームを踏んだ。この様子を詳しく伝えた同紙は、「ヤンキースが守備のミスで炎上した」と評した。
 今日26日(日本時間27日)の第2戦にヤンキースが敗れて連敗するようなことがあれば、本拠地に戻る前に再びNYメディアの厳しい批判を浴びることになりそう。
 ドジャースの先発は山本由伸。ブーン監督は「今日の結果は忘れて明日の戦いに備えたい」と厳しい表情で語った。

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