約33億円の移籍金が必要となるフライブルグの堂安律に有名クラブへの移籍説が浮上…「力強いパフォーマンスを評価」
さらに今シーズンにおける同誌の平均採点を「2.88」にアップさせた堂安は、ブンデスリーガ1部全体のフィールドプレイヤーのなかで13位タイに浮上した。試合後のフラッシュインタビューでは、絶妙のクロスをあげたイタリア代表MFビンチェンツォ・グリフォ(31)に感謝しながら、こんな言葉を残している。
「ビンチェがあそこでボールをもてば、ハイクオリティーのボールが上がってくると信じていた。あとは走り込んで、気持ちで押し込むだけでした」
連勝こそ2で止まったものの、フライブルクは5勝3敗で5位につけている。好調なチームを率いる堂安へ、ドイツメディアの『SWR SPORT』は「フライブルクは、攻撃を彼に頼っている」と報じたうえで、昨シーズンまでコーチを務め、今シーズンからはトップチームを率いるユリアン・シュスター監督(39)のコメントを伝えている。
「フライブルクに来てからの2年あまりの間で、堂安は相手ゴール前でより危険な存在になる、という大きなテーマに取り組んできた。彼はとてもオープンかつ野心的で、日々のトレーニング以外にも自分の体に対する投資を惜しまない」
フライブルクで必要不可欠な存在となった堂安だけに、プレッテンベルク記者の投稿には、ドイツや日本からさまざまなリプライが寄せられている。
「移籍の噂出始めてきたのアツいな。今夏とか皆無だったし」
「堂安はゆっくりだけど着実にステップアップしてるね」
「彼への違約金は最低でも2500万ユーロ(約41億6000万円)だろう」
「冬に取る時点で金のあるプレミアかビッグクラブやから楽しみ」
カタールW杯のドイツ、スペイン両代表とのグループステージでともに同点ゴールをゲット。世界を驚かせる逆転勝利の立役者の一人となった堂安は、昨年3月に船出した第2次森保ジャパンで「10番」を拝命。今年6月には自身のXやインスタグラムで、3歳年上の一般女性と今年1月に入籍していたと発表した。
9月にスタートした2026年の北中米W杯出場をかけたアジア最終予選では、森保一監督(56)が掲げる「攻撃的かつモダンな3バック」の右ウイングバックとして全4試合で先発。2度目のW杯へ向けて、充実感を漂わせながらこんな言葉も残している。
「ここが自分のベストポジションになるかもしれない」
さらにフライブルクでの大活躍を介して、移籍市場における自らの価値も大きく引きあげた。19歳になった直後の2017年6月に、ガンバからヨーロッパへの挑戦を決めて8シーズン目。ピッチの内外で、堂安がさらなる飛躍のときを迎えようとしている。