なぜ横浜DeNAは2勝2敗のタイに持ちこめたのか…“イラ立ちサイン”封印した先発ケイとソフトバンクが露呈したブルペンの経験不足
横浜DeNAは27日の第2戦で連敗を喫した試合後にキャプテン牧の呼びかけで選手ミーティングを開いた。日本シリーズの経験者としてスピーチをを促された桑原が「悔しくないんか?」と魂のこもった檄を飛ばした。その桑原が1番打者として、この日も、3安打、2打点。シリーズ4試合で、打率.421、1本塁打、5打点と“シリーズ男”となっている。
自打球で痛めた左足が心配された4番のオースティンも、DHの恩恵もあって福岡ではスタメン出場が可能となり、この日も4回に石川の投じたシュート回転の逆球を見逃さずライトへ先制の一発を叩き込んだ。シリーズの打率は.556と存在感を示し、打率.200と急降下しているソフトバンクの4番の山川とは好対照だ。
また4試合のチーム防御率は横浜DeNAが2.50で、ソフトバンクが3.50。1点も違っている。これも予想できなかった展開だろう。
今日31日の第5戦に勝った方が王手をかける。ソフトバンクの先発は大関で横浜DeNAは第1戦に先発するも5回途中で降板したジャクソン。大関は今季8勝4敗、防御率2.50の成績を残したが、9月18日の日ハム戦で6回開始前に左背部に痛みを訴えて緊急降板。左大円筋損傷と診断されて戦列を離れて以来マウンドに立っていない。中4日登板となるジャクソンは、第1戦で97球を投げ5回途中で2失点した。5四球と荒れたが、許したヒットは3本で失点は投手の有原に打たれたタイムリーに守備の乱れが重なったもの。攻略されたわけではない。
いずれにしろ決着は、11月2日からの横浜スタジアムでの最終決戦でつく。
三浦監督が目を輝かせて言う。
「(横浜に)必ず戻るっていう気持ちでやってました。まだ戻る前に明日もう1日ありますから。その1日を全員で全力を出し切れるように準備していきます」
ハマスタでは再び「先発投手がいない」というピンチを迎えるのだが、王手さえかければ“下剋上日本一”へ突っ走る勢いがなんとかしてしまうのかもしれない。
(文責・RONSPO編集)