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大谷翔平がドジャース移籍1年目で悲願の世界一を手にした(写真・AP/アフロ)
大谷翔平がドジャース移籍1年目で悲願の世界一を手にした(写真・AP/アフロ)

「大谷翔平は立っているだけで違いを生む存在感を示した」米メディアは“世界一”ドジャースの勝因として亜脱臼を負い「無理だと思った」と明かす7億ドルスターを評価

 

「不安定な先発ローテーションが金色に輝きブルペン陣が鋼鉄のように変わった」と、クレイトン・カーショー、タイラー・グラスノー、ギャビン・ストーンの先発の3本柱を欠きながらも、カバーした山本や安定していたブルペン陣を評価した。
 スポーツ専門局「ESPN」も大谷&山本らの大型補強効果を勝因にあげると共に、続出した故障者を乗り越えた団結力を評価した。
「ドジャースは、2人の世代を代表する選手である二刀流スターの大谷と若手の先発、山本に対し派手に10億ドル(約1520億円)以上を使った。グラスノーをトレードで獲得し巨額契約延長で合意した。テオスカー・ヘルナンデスも1年の大型フリーエージェント契約でやってきた」
 そう紹介した上で「故障者が2024年のレギュラーシーズンでチームを痛めつけた。山本、ベッツ、マックス・マンシー、ブレーク・トライネンやブラスダー・グラテロルが長期欠場し、グラスノー、カーショー、ストーンやエメット・シーハンらローテーションの鍵となるメンバーをシーズン終了となる故障で失った。さらに西地区の優勝が決定した試合でフリーマンが右足首を捻挫。ワールドシリーズで主導権を取った夜には、大谷が左肩の亜脱臼に見舞われた。しかし、ドジャースは進み続けた」と説明し、ポストシーズンの戦いを振り返った。
 また4-11で大敗した第4戦に勝ちパターンの中継ぎ陣を温存して、この日に8投手を投入したロバーツ監督の計算ずくの采配を称えた。
 USAトゥデイ紙も、「彼らは壊滅的な故障の数々に見舞われた。15人の投手が負傷者リストに入り、オールスター選手のベッツ、フリーマン、マンシーが数か月にわたり欠場した。チームは、しおれる代わりに、生き延び野球界の頂点に立った」と、ワールドシリーズで亜脱臼を負った大谷ら故障者が続出するチームの危機を乗り越えた“団結力”を賞賛した。
 同紙は、ロバーツ監督の優勝コメントをこう紹介している。
「我々がやり通したようなシーズンは決して予測できないものだが、そこにはしっかりと立ち続ける才能あふれる選手たちがいた。打撃を受けたが、組織的な力で適切な選手、適切な人間をチームは得ている。才能は重要だが、それがすべてではない。団結しなければならない。クラブハウスに適切な選手たちを得るという点で素晴らしい仕事ができているのだと思う」
 ロバーツ監督も大谷と何度も抱擁し世界一の感激を共有していた。

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