「悪循環に陥った最悪のホークス」なぜソフトバンクは歴史的打撃不振で横浜DeNAに3連敗を喫して崖っぷちに追い込まれたのか…最強軍団を襲った“ジャッジ病”とは?
ドジャースの優勝で終わった海の向こうのワールドシリーズでは、大谷翔平との両リーグ2冠王対決として注目を浴びたヤンキースのアーロン・ジャッジが第3戦まで7三振の打率1割台とスランプに陥った。体が開き、外角のボールになる変化球に手を出す悪循環に陥り、ドジャースも徹底してそのゾーンをついてきた。シーズン中に変化球に対する打率が.258あったが、シリーズでは.071まで落ち込んだ。池田氏は、強打者だからこそ陥る“ジャッジ病”にソフトバンク打線も感染していると評した。
7回に2つの四死球でジャクソンが崩れかけ、一死二、三塁のチャンスをつかんだが、途中出場の嶺井は、2-2から見送ればボールの外角のスライダーに手を出して三振。続く周東もボールゾーンのチェンジアップを引っ掛けてセカンドゴロに終わりヘルメットをフィールドに叩きつけた。
崖っぷちのソフトバンクは、2日からの横浜スタジアムに舞台を移す第6戦、第7戦でV字回復を果たし、連勝で大逆転の日本一を手にすることができるのか。
池田氏の見立ては「王手をかけて勢いに乗る横浜DeNAが有利」と厳しい。
「打つだけでなく、守りでもガッツあふれるファインプレーでチームを引っ張る桑原に触発されたように、ここまで眠っていた牧、宮崎を目覚めさせたのもソフトバンクから見れば痛い。それと、もうひとつ逆風となるのが、雨模様の天気だ。横浜DeNAは、雨で土曜の第6戦が中止になれば大きなプラスとなる。おそらく先発で使う濵口のスライドなら故障明けの東を中4日から中5日に1日間隔を増やすことができるし、濵口を飛ばすのなら、東、ケイの2人を6戦、7戦と並べることができる」
2日の天気予報は雨。横浜DeNAにとって先発の谷間となる第6戦が中止になれば、ソフトバンク打線をきりきり舞いさせた東とケイを中4日で続けて起用できる。
セ・リーグでは史上初となるリーグ3位からの“下剋上日本一”に天気まで味方につくのか。一方のソフトバンクは第1戦、第2戦で勝利投手となった有原とモイネロをぶつけるが、点を取らないことには何も始まらない。
池田氏は逆襲のキーマンに「柳田と山川」の名前をあげている。
(文責・RONSPO編集部)