「絶対に離れたくない」ドジャースVパレードで大谷翔平の“盟友”T・ヘルナンデスと先発崩壊窮地を救った右腕フラハティのFA2人が残留を熱望…契約交渉の見通しは?
今オフにFAとなるヤンキースのファン・ソトは、最低でも10年5億ドル(約765億円)という大谷級の超大型契約となることが予想されているが、その移籍先候補として、ドジャースの名前もあがっており、もしそうなればT・ヘルナンデスとの再契約の可能性は低くなる。
また投手陣ではフラハティが来季もドジャースでプレーすることを熱望した。
パレード中に地元局「スポーツネットLA」のインタビューに答えたもので、沿道を埋めた約25万人の大観衆の祝福を「信じられないよ」とした上で、こう断言した。
「この街が大好きだ。絶対にここから離れたくない」
フラハティは、今シーズン途中の“デッドライントレード”でタイガースから移籍した。レギュラーシーズンは、10試合に先発して6勝2敗、防御率3.58の好成績を残した。ポストシーズンを前にクレイトン・カーショー、タイラー・グラスノー、ギャビン・ストーンら先発の軸となる投手が故障で離脱するというチームの窮地を山本と共に救った。パドレスとのディビションシリーズでは、ダルビッシュ有と投げ合い、メッツとのリーグチャンピオンシップシリーズ、そしてワールドシリーズでは、いずれも第1戦と第5戦の先発を任された。
フラハティは前出したMLB公式サイトの注目FA選手ランキングでは9位。
「タイガースとは1年1400万ドル(約21億4000万円)の契約でFA権を得た最初の交渉はうまくいかなかった。今オフ比較的手薄な先発投手市場の中でフラハティは、昨年オフに見つけることに苦労した複数年契約を勝ち取ることができるはずだ」とし、移籍の可能性のある球団をドジャース、メッツ、レッドソックスの順に並べた。
ドジャースの専門メディアである「ドジャーブルー」も「表面的にはドジャースは必ずしも2025年シーズンに向けて投手陣の補強の必要性に直面しているようには見えない。しかし予想される先発ローテーには複数の疑問があり、そのことがフラハティとの再契約につながる可能性がある」という見方をしている。
ドジャースは、他にストッパーのブレイク・トライネン、ワールドシリーズの第5戦でスペシャルなストッパー起用をされた先発のウォーカー・ビューラー、優勝パレードで上半身裸になって盛り上げた外野手のキケ・ヘルナンデスらが今オフにFAとなる。世界一連覇に向けてチームは今オフにどんな補強策に打って出るのか。FA選手の去就と共に注目が集まる。