「ショウヘイは英雄だ」「痛みに耐えてWSを戦ったなんで凄すぎる」大谷翔平の左肩手術のニュースにSNSではファンの感動や賞賛の声が相次ぐ
ドジャースは5日(日本時間6日)大谷翔平(30)が左肩の関節鏡視下手術を受けたことを発表した。大谷は10月27日(日本時間28日)の本拠地でのワールドシリーズの第2戦で、盗塁を試みた際に左肩を「亜脱臼」したが、その際に関節唇を断裂しており、その修復手術がチームドクターのニール・エルトラッシュ博士によって行われた。「カーラン・ジョーブ整形外科」のエルトラッシュ医師は、名医として知られ、昨年大谷が行った右肘のトミー・ジョン手術も執刀している。ドジャースの発表によると「春季キャンプには間に合う見込み」だという。
大谷の右肘を手術した名医が執刀
やはり大谷の左肩は重症だった。
ヤンキースとのワールドシリーズの第2戦で大谷は二塁への盗塁を試みて、足からスライディングした際に左手をつき、滑った勢いで左手が強く引っ張られるような形になり、その場で悶絶した。猛ダッシュで駆け付けてきたトレーナーに「痛っ。左肩。外れた?たぶん」と苦しそうに答え大谷自身が左肩の脱臼を認識していた。
診断は亜脱臼。だが、実際には肩が外れた際に関節を包む関節唇を断裂していたのだ。
チームは本拠地で2連勝していたが、「チームの士気にかかわる」と、大谷は出場を直訴して1日遅れでニューヨークに乗り込み、驚くことに第3戦には「1番・DH」でスタメン出場した。痛み止めの注射とテーピングで左肩を固めたが、ランニングの際には、痛くて手が振れないことと、滑り込んだ際に、再び左手をつくことを避けるため、左手でユニホームの胸のあたりをつかむ異様な姿で走塁を試みていた。
大谷は敵地での3試合すべてにスタメンでフル出場し、フルスイングができないため、本塁打はなかったが、1安打、1四球、1死球、1打撃妨害でチームの世界一に貢献した。ただ試合後にはデーブ・ロバーツ監督は手術の可能性を示唆していた。
大谷は優勝パレードとドジャースタジアムでの祝賀イベントには真美子夫人と愛犬の「デコピン」と共に参加。行事の終了を待ってすぐに関節鏡を使っての修復手術に踏み切った。球団は春季キャンプには間に合う見込みであることを明かした。
来季はドジャースの移籍して初めて二刀流が解禁されるシーズン。よりパーフェクトなフィジカルとコンディションが求められるため、リハビリに時間をかけられるように、できるだけ早いタイミングでの手術を行ったのだろう。
ドジャースが、そのニュースを伝えたXには、多くのファンからの感動や賞賛の声がリポストされた。
「翔平、君は英雄だ…君がそれを演じきったなんてまったく信じられない」
「私の男は片腕がなくなってもワールドシリーズを逃す気はなかったんだ」
「ワールドシリーズでの彼の献身に感謝し安全かつ敏速な回復を祈る」
「ワールドシリーズでずっと痛みに耐えていたなんて凄すぎる」
「ショウヘイが早く回復することを祈りたい」
手術が必要なほどの重症を我慢してプレーを続けてドジャースを4年ぶり8度目の世界一へ導いた大谷は真のヒーローとしてファンに受け入れられたようだ。