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9月19日の敵地のマーリンズ戦で1回に50個目となる三盗を決めた大谷翔平。2回に続けて51個目の盗塁を決めたが、その記念ベースを巡ってトラブルが起きた(写真・AP/アフロ)
9月19日の敵地のマーリンズ戦で1回に50個目となる三盗を決めた大谷翔平。2回に続けて51個目の盗塁を決めたが、その記念ベースを巡ってトラブルが起きた(写真・AP/アフロ)

え?なぜ?大谷翔平が決めた51盗塁の記念ベースの所有権を巡って不可思議なトラブルが発生…男性ファンがドジャースを訴える

 

 その9月18日の試合で大谷は49盗塁を決めたが、50盗塁はお預けとなった。だが、翌9月19日の第3戦で大谷は1回にいきなり三盗を決めて50盗塁を達成した。
 それを見届けて大喜びしたゴセット氏は、マーリンズの担当者にすぐに「彼がやってのけた!! 1回の二塁ベースを手に入れるためにすぐにメールを返して下さい」とメールをした。担当者は「50盗塁を決めた時点で二塁ベースは取り外され、あなたのために確保されています。今夜遅くに請求書を送ります」と返したという。
 しかし「何かが翻訳で失われてしまったようで」大谷が三塁へ滑り込み50盗塁を決めたときの二塁ベースは不可解なことにグラウンドから取り外されることはなかったという。そして2回に大谷はヒットで出塁すると、二塁へ51個目の盗塁を決めた。ゴセット氏が購入した「普通」の二塁ベースが、51盗塁の記念ベースに変わってしまったのである。この日、大谷は、49、50、51本を放ち、前人未踏の「50‐50」を達成した。なおさら51盗塁を決めた記念ベースの価値は上がる。それは、大谷が51盗塁を成功させる前にゴセット氏が購入を約束していたベースである。
 9月20日にゴセット氏は、請求書が届いていないことを担当者にメールで伝えると、こう返答があった。
「あなたが購入したいと思っていたベース、大谷が50盗塁をした時の二塁ベースは購入できません。大変申し訳ありません」
 さらに「そのベースはロサンゼルス・ドジャースの手に渡りました。このベースが51盗塁の記念のベースになったからです。私はそれまで球団が51盗塁のベースをを受け取ること、そして50盗塁の時に離塁したベースが51盗塁のベースになることも知らされていませんでした。他に何かお手伝いできることがあればお伝えください」
 ゴセット氏は訴訟で「マーリンズはそのベースの売却契約を結んでいた。マーリンズがその契約に違反しドジャースもそれを妨害した」と非難している。
 訴訟では、そのベースをゴセット氏に引き渡すよう要求し、さらにその試合で大谷が放った50号の記念ボールが439万2000ドル(約6億7000万円)で落札され、51号の記念ボールは「たったの」42万7000ドル(6500万円)だったことも指摘した上で、「もしマーリンズが大谷の50盗塁の後にセカンドベースをきちんと外していれば、51盗塁の記念ベースは別のものになっていただろう」と弁護士のリチャード・ロス氏は説明している。
「ようするに契約があったということです。マーリンズは『契約があるから請求書を出すよ』と言った。そして次に(私のクライアントが)知ったのは『知っているだろう。我々は(ベースを)ドジャースに渡した』と言った。それはナンセンスです。そんなことはできない」
 彼らの訴えを裁判所はどう判断するのか。
ドジャース及びマーリンズは、この問題へのコメントをしなかったという。

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