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J1町田で黒田剛監督(右)を支えた金明輝ヘッドコーチ(左)のアビスパ福岡次期監督決定的の報道を受けて騒動が(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
J1町田で黒田剛監督(右)を支えた金明輝ヘッドコーチ(左)のアビスパ福岡次期監督決定的の報道を受けて騒動が(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

「発表まで黙ってろは虫が良すぎる」アビスパ福岡の次期監督問題でスポンサーにまで抗議殺到で困惑のクラブが声明発表も否定も肯定もせず

 

「現在、来季に向けた様々な準備を進めておりますが、現時点ではクラブから公式に発表している情報はございません。また、シーズン中につき、来季の具体的な人事決定や報道内容についてのコメントは控えさせていただきますこと、ご理解いただけますと幸いです。なお、来季の監督人事に関しましてはシーズン終了後、準備が整い次第、公式サイト等を通じて発表させていただく予定ですので、スポンサー企業の皆様への個別の連絡等はお控えいただけますようお願い申し上げます。改めまして、皆様より弊クラブへ貴重なご意見をお寄せいただきましたことに、深く御礼申し上げます」
 交渉ごとは守秘義務を伴うゆえに当然の対処ともいえるが、それでも特にX上ではさまざまなコメントが寄せられている。
「否定しないってことは候補に上がってるの認めてるようなもんだよね、これ」
「発表するまで黙ってろは虫が良すぎるよ」
「サポーターがスポンサーの業務を妨害してどうすんのさ」
「パワハラした人間を監督にさせない為に己らはカスハラしてんの草」
「この件でもう本人は来ないような気がする…」
 資格停止処分が解除され、社会奉仕活動や研修も行った金氏は、昨シーズンに町田のヘッドコーチに就任。高校サッカー界から転じた黒田剛監督(54)をサポートしながら、J2初優勝と悲願のJ1初昇格に大きく貢献し、同時進行でJFAが定める約1年間のカリキュラムをへて、今年2月にはS級ライセンスを再取得している。
 町田は8日に黒田監督との契約更新が合意に達し、就任から3年目となる2025シーズンも指揮を執ると発表した。10月に入ってから失速しているものの、開幕から首位争いを演じてきた軌跡が評価されたものだが、主に戦術面を担当し、黒田監督の参謀役を務めてきた金ヘッドコーチの去就に関するアナウンスは何もない。
 まずは黒田監督の契約延長が優先的に発表されたと考えられるし、一方でJクラブの監督を務めるためのライセンス上の資格を回復させた金氏の、今シーズン限りでの退団が既定路線になっているとも受け止められる。
 最新の順位表で9位につける福岡のリーグ戦は、敵地に乗り込む今日9日のセレッソ大阪戦を含めて残り3試合。クラブ史上で最高位だった昨シーズンの7位を上回り、長谷部体制の有終の美を飾る目標を立てているなかで、時間の経過に比例していく形でピッチの外が慌ただしさを増していく状況は避けられそうにない。

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