元メジャーGMが佐々木朗希の移籍先として本命視されている「ドジャースの可能性は低い」と異論を説いた(写真・黒田史夫)
「ロッテは佐々木朗希の我儘に愛想が…」「日本はメジャーの踏み台じゃない」「行っても失敗する」元GMの球界大御所がポスティングでメジャー挑戦の“令和の怪物”に苦言
広岡氏が指摘するようにオリックスで2021年、2022年と2年連続でリーグ最多となる26試合登板、193イニング以上を投げた山本でさえドジャースの1年目の今季右肩腱板損傷で6月から9月まで3か月チームを離脱した。ポストシーズンには間に合ったが、メジャーのボールや硬いマウンドなどの環境、そして毎試合ベンチに入り中4日、中5日でフル稼働する厳しいスケジュールに肉体が悲鳴をあげた。
山本だけでなく、クレイトン・カーショーやタイラー・グラスノーら故障者が続出したドジャースは、来季は日本流の6人ローテー制を採用し、投手を中6日で回すプランを検討しているそうだが、大事に扱われてきたロッテでさえ満足にローテーを守れなかった佐々木の故障発生の不安を広岡氏が危惧するのも無理はない。
ポスティング申請の締め切りは12月15日。交渉期間は米球団への通知から45日間となっている。
(文責・駒沢悟/スポーツライター)