約6億8000万円で落札された大谷の「50‐50」記念ボールの展示が台湾で一番高いビルで始まった(写真・AP/アフロ)
それホント?「大谷翔平の6億8000万円を更新した」NBA“レジェンド”ピッペンが台湾の超高層ビルで展示が始まった「50‐50」記念球の史上最高額に異議…その真偽は?
GAME5BALLとは、1991年のブルズ対ロサンゼルスレイカーズの第5戦までもつれた伝説のNBAファイナルで使用されたボールだ。マイケル・ジョーダン、ピッペンらが率いるブルズが、マジック・ジョンソンがエースのレイカーズとぶつかり4勝1敗で初の優勝を果たし、ここからV6がスタートした。だが、この投稿には、肝心のいくらで落札されたかの金額が書かれていなかった。
この発言を報道した米サイト「スポーツキーダ」、「エッセンシャリースポーツ」などによると、実は、ピッペンは、この1991年のNBAファイナルを題材にしたドキュメント映画の製作をスタートしており、真相は、その制作発表に合わせたプロモーションを兼ねたドッキリ発言のようなのだ。ピッペンが投稿の中で書いたプロジェクトとは、このことだ。
ピッペンは、米サイト「TMZスポーツ」の取材に答え「このボールについてのドキュメンタリーを撮りたいと思っている。なぜなら、語られるべき物語はたくさんあると思うからだ。このボールは、ブルズ王朝の始まりであり、レイカーズの偉大な王朝の終わりだと言いたいんだ」と説明している。
大谷の「50‐50」の記念ボールの史上最高額を「更新した」と発言すれば、話題になる踏んでのもので、裏を返せば、NBAのレジェンドが、それを利用したいと考えるほど、このボール、ひいては「50―50」という前人未到の大記録が、全米に及ぶほどの存在感や社会的な価値があるということなのだろう。
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