タイソンは序盤に往年の動きを見せかけたが3回から失速して0-3判定で完敗した(写真・AP/アフロ)
批判殺到!「まるでガラクタ」「恥じるべき」還暦目前のタイソンが計18発しかパンチを当てられない無残な“息切れ塩試合”でユーチューバーに完敗して厳しい評価を受ける
米メディアも厳しい評価を与えた。
米専門サイトの「ボクシング・シーン」は、Xのトレンドに「恥ずかしい」「彼は58歳だ」というワードが上位を占めたことを伝え、スポーツ専門局「ESPN」は、「タイソンはファンからの大きな支持を集めたが老いには勝てないことを証明した。前日計量でポールが割り込んだ時にタイソンは彼の顔をはたいた。それがタイソンが着弾させた最大の打撃だった」と皮肉った。USAトゥデイ紙も「タイソンはポールのエリートボクサーぶりに負けたのではない。彼は58歳だったから敗れた。結果は期待外れのものだった。しかしそうならないと見ていたのならばあなたの間違いだ。象徴的存在でもあった58歳の元アスリートはボクシングのリングには似つかわしくなかった。もう2度とこのようなことに騙されないように願おう」とまで記した。
それでも、試合後にタイソンは「これが最後?」と聞かれ「そうは思わない」と現役続行を示唆。希望する対戦相手に関しては「たぶん、彼の兄だ」とリング上にいた実兄のローガン・ポールを指名した。ローガン・ポールは弟より人気のあるユーチューバーで元5階級制覇王者のフロイド・メイウェザー・ジュニア(米国)と戦い、話題を集めたことがある。
それを聞いたローガン・ポールは笑って「いい加減にしろよ。お前を殺してしまうぞ!」と挑発したが、もうこれ以上の茶番は見たくないのがファンの本音だろう。