大谷翔平の“盟友”テオスカー・ヘルナンデスがドジャースのQオファーを正式拒否…「残留有力も再交渉が優柔不断だと移籍可能性も」…レッドソックス、オリオールズ、ヤンキースが興味
ドジャースの大谷翔平(30)の盟友として知られるテオスカー・ヘルナンデス(32)が19日(日本時間20日)、球団からの「クオリファイング・オファー」を正式に拒否した。メジャー選手会が発表したもの。ヘルナンデスはチーム残留を希望しているが、ヤンキースからFAのファン・ソト(26)の動向とリンクしており、再契約を楽観視する見方と、他球団へ移籍する説が入り乱れている。
1年2105万ドル(約32億8000万円)のクオリファイング・オファーを拒否
ドジャースのムードメーカーで大谷が本塁打を放った際に“ひまわりの種シャワー”を浴びせることで知られているヘルナンデスが、所属チームに優先的に与えられている再契約オファー「クオリファイング・オファー」を正式に拒否した。
年俸上位125選手の平均年俸が規定額で、ヘルナンデスへのオファーは2105万ドル(約32億7000万円)。マリナーズから1年2350万ドル(約36億2000万円)の契約でドジャースに移籍した今季はキャリアハイとなる33本塁打に加え、ポストシーズンでも4番を任されるなど大活躍して世界一に貢献。7月のオールスターではホームランダービーで優勝し、シルバースラッガー賞も受賞した。その今季より245万ドル(約3億7000万円)も安いオファーを拒否するのは、規定路線。今オフには13人がクオリファイング・オファーを受けたが、受諾したのはレッズのニック・マルティネス投手一人だけだった。
ヘルナンデスはチーム残留を強く希望している。
ドジャースタジアムで行われたワールドシリーズの優勝祝賀イベントの際に「前にも言ったがドジャースが最優先だ。来年またこのチームでプレーするために全力を尽くす。ここにはたくさんの良い思い出がある。選手として、人として、たくさんのことを学んだ。その一員になれてとてもうれしい」と残留を訴えた。
ただ再契約を結べるかどうか現状は複雑だ。
ドジャースの専門サイト「ドジャースネイション」は、「ドジャースがヘルナンデスにクオリファイング・オファーを出すのは当然で、彼が断るのも当然だった。へルナンデスは、複数年のオファーを求めており、このクオリファイング・オファーを辞退することは、それを達成するための最初のステップ。ドジャースとの再契約が有力視されているが、彼の要求に近づかなければ、ポストシーズンを狙う別の候補チームに彼を奪われる可能性がある」との見方を示した。
MLB公式サイトは、「ヘルナンデスがレフトが空席のドジャースに残留する可能性は残っている」としたものの、「この問題は市場のトップFAであるソトともリンクされていて、今週ドジャースは、そのスーパースターのスラッガーと面会する予定だ」と付け加えた。