史上初の3度目満票MVPに大谷翔平は真美子夫人と“愛情”グータッチ「ドジャースを代表してもらった賞」愛犬デコピンは逃走?!
メジャーリーグのMVPが21日(日本時間22日)発表され、ナ・リーグはドジャースの大谷翔平(30)が、全米30人の記者投票の満票で選出された。ア・リーグを含めて2年連続の3度目授賞。両リーグでのMVP受賞はフランク・ロビンソン以来2人目でDHとしての受賞、3度目の満票受賞は史上初となる。またア・リーグはヤンキースのアーロン・ジャッジ(32)が満票で2年ぶり2度目のMVPに選ばれた。
「MVPを取りたいなとシーズンに入っていない」
テレビ番組「MLBネットワーク」の生放送で行われたMVPの発表はドジャースのチームメイトである2014年のMVP受賞者クレイトン・カーショーが行った。茶色のスーツに黒いシャツを着た大谷は、ロングワンピース姿の妻の真美子夫人と、愛犬のデコピンを間に挟んで、イエローのクッションが置かれたオレンジ系のソファに座って画面に登場した。
カーショーがいきなり発表したため、その瞬間、大谷は「やばい!聞いていなかった」と、小声で真美子夫人に語りかけ、周囲から拍手が巻き起こった瞬間、デコピンは、ソファから飛び出して画面の外に消えてしまった。デコピンの行動に驚いた表情を見せた大谷は、友人、知人らの祝福を受けたあとに自分から右手を差し出して真美子夫人とグータッチした。愛情あふれる微笑ましいシーンだった。
水原一平氏が、賭博スキャンダルでチームを去り、今季からドジャースで通訳を務めていたウィル・アイアトン氏が前日21日に「プレミア12」が開催されている東京ドームの観客席にいる姿が確認されたため、SNSでは「大谷は日本にいるのか?」との噂が立ったが、大谷がいた場所は、ロサンゼルスとみられ、エンゼルスの入団会見時に通訳をしたマット日高氏が通訳を行った。
以下は主な一問一答。
――MVP受賞とドジャースの優勝はどのような意味を持つ?
「ドジャースの一員、一人として代表してもらったと思っている。それくらいみんなでつかみとった…シーズンもそう、ポストシーズン、ワールドシリーズもそう。みんなでつかみとったものだなと思っている」
――これまで2度は投手と打者の二刀流でMVPを受賞した。今年は投手としては出場できなかったシーズン。何か特別なことをしないとMVPを取れないと思ったのか?
「MVPを取りたいなみたいな感じでシーズンには入っていない。ドジャースという新しいチームに来て、早くチームの一員としてファンの方やチームメイトに認めてもらいたいと、特に前半戦はそういう感じでやっていた」
ーー「50‐50」を成し遂げたシーズンは、今後ずっと語り継がれると思うが、あなたにとって何が一番誇りだったか?
「一番はワールドシリーズに勝てたというところが目指していたところなので、先ほども言ったが、僕が(ドジャースの)シーズンの代表としてもらった賞だと思っている。また来年も引き続き、チームのみんなで頑張れるように、今リハビリをしているので、また復帰してシーズンを頑張りたいと思っている」
――来年はサイヤング賞も狙うのか?
「そうなれたらもちろん最高。まずは復帰してもう一回さらに強くなったパフォーマンスを出して、自信を持ってマウンドに上がるのが目標」
最後までデコピンはソファに戻らずMLB公式サイトのXは「デコピンは今年のMVP受賞に納得しなかった」とのキャプションをつけてポストした。